2019年(26)
2015-01-31 21:20
キャンプ4日目はいよいよ今シーズン初の練習試合となりました。35分×4本の練習試合となり、ほとんどの選手が出場し、ここまでトレーニングをしてきたフィジカル面がどこまで出せるかを中心に実戦での確認となりました。
1本目はGK相澤、DF藤原、石井、青山、内田、MF大崎、濱田、窪田、衛藤、FW佐藤、佐々木(一)で臨みます。早くも8分に濱田の左サイドからのFKに佐々木がヘディングで合わせて先制します。その後も相手がボールを持った瞬間にはしっかりとプレッシャーが掛かり、出しどころが無い状況に追い込んで、ボールを奪ってからの攻撃を繰り出します。
2点目は30分にこれも濱田のCKから藤原がヘディングシュートを決めます。32分には大崎がドリブルで切り込んで最後は佐藤が押し込もうとしたところ相手のオウンゴールで1本目は3-0で終えます。
2本目は1本目と変更は少なく、GK相澤(19分→渡辺)、DF藤原、石井、青山、内田、MF佐々木、濱田、窪田、衛藤、FW佐藤、長谷川(悠)(14分→キムジョンミン)となります。スコアは0-0でしたが、ラインを上手く統率する中でプレッシャーがしっかりと掛かり、危ないシーンは作らせず、長谷川と佐藤が起点になってサイドを変えたり、コンビネーションで崩したりする場面がありました。
3本目はほぼ全員が代わる形でGK渡辺、DF広瀬、橋内、冨田、ソンセファン、MF廣瀬、佐々木(陽)、木村、アレックス、FW長谷川(悠)、津田となります。入りは少しつながらない場面もありましたが、10分にボールを受けた津田が難しい体勢からボレーのような形で左足で決めます。その後はDFラインから冨田、中盤からは木村がボールを散らし、サイドからの攻撃も効果的に。27分にはキムジョンミンが豪快に決めて2-0となりました。
4本目はGK長谷川(徹)、DF広瀬、橋内、ソンセファン、アレックス、MF廣瀬、斉藤、木村、佐々木(陽)、FWキムジョンミン、津田となり、相手がメンバー変更をしていく中でも、自分たちのペースは落とさずにプレッシャーを掛けて、奪ったボールからゴールに迫り続けます。8分に右サイドで良いコンビネーションから崩していた広瀬→廣瀬とボールが渡り、上手く切り込んでマイナスのボールを入れたところ、キムジョンミンが落ち着いてコースにシュートを決めます。
21分には津田が少し遠目から左足を振り抜いてミドルシュートを決め、29分には廣瀬が左サイドから好クロスを上げて佐々木(陽)がシュートには行けなかったものの中央で絡み、最後はキムジョンミンが押し込みます。アディショナルタイムには津田が再度綺麗に左足で巻き込んだシュートを決めて合計スコアを9-0として、シーズン最初となった練習試合を終えました。
試合全体を振り返って、小林監督は「怪我など心配する部分もあったのですが、上手く個人の特徴を出してくれたと思います。前線にボールが入った時に、もしずれたとしてもそのままプレーを続けるというところが出来ていたと思います。ボールを奪って自分たちのボールとして回して行くということと、取った後のビルドアップが出来たところもありました。サイドの突破やクロスも増えているので、もっと質があるものにこれからしていきたい。」と話します。
課題も挙げていますが、まだフィジカルがテーマの期間としての手応えは掴んでいるようです。「今日は球際など、そこまで多くのスピードがあったわけではないですが、いいポジションを取るために動いてプレーする身体を作って来れていると感じます。あとシュートや(縦へのボールやクロスに)合わせる部分は、まだトレーニングでやれていないので、今後の課題としていきたいです。」と小林監督は話し、明日以降にフィジカルは更にスピード面を、戦術はよりグループで崩す形へ進めていく構えです。次の練習試合はJ2同士の対戦となるカマタマーレ讃岐戦(2月5日)となります。もっと体力的には追い込まれた状況での一戦になりそうですが、守備は無失点を、攻撃はより多くの得点を期待していきたいですね。
最後に、今日は300名に迫る本当に多くの方にご来場いただきました。ありがとうございました。
2015-01-30 22:20
キャンプ3日目は雨天の中で練習開始となります。今日のフィジカルトレーニングとして2人組でのスピードを入れたランニングを約15分入れた後に、明日に練習試合を控えているからか、ボールトレーニングに移りました。
ポゼッショントレーニングの後に、おこなったのは縦の幅が狭い中で、横幅をいっぱいに使ってのライン突破ゲーム。3ゴールある中で、上手くポゼッションをしてサイドチェンジで上手くゴールに迫るか、タイミングよく縦へのボールを入れて崩すかなど、動きの量に加えて精度が求められていました。そんな中で全国的に厳しい天候という報道がありますが、何と高知は10:30を過ぎると日が差しはじめて快晴となります。トレーニングもしっかりと出来て、少し短めに午前中は終わります。
午後はラダーを使ったウォーミングアップの後に、2グループに分かれてのトレーニングとなった。1グループは両サイドにフリーのクロッサーを入れての2対2。DFは2対2の守備をおこないつつ、クロッサーにボールが渡った際には上手くマークを確認して、クロスボールの処理が求められていました。
もう1方のグループは崩しの形のトレーニング。DFがボールを処理したところからスタートし、しっかりとタイミングを合わせてサイドに展開し、サイドからのクロスに中央で飛び込んで合わせる形を続けました。
そして最後は11対11のフルコートのゲーム形式となりました。監督の声も大きいですが、新加入のGK相澤選手、渡辺選手から大きな声が出るほか、DFでは石井選手など非常に活気があり、もちろん昨年からの選手もしっかりと声が出ていて、この時期にしては危ないと思うほど思い切りぶつかり合う場面もありました。広瀬選手と内田選手の1対1のマッチアップもスピードがあり、かなり白熱していました。約1時間45分でこれまでとは少し短めでトレーニングを終えます。
小林監督は明日のゲームに向けて「戦術が構築されているわけではないので、難しいことを求める時期ではない。あくまでもフィジカルがメインのゲーム。」と前置きをする。そこには、選手が一番身体がフィジカルを追い込んで厳しい時期に来ており、勝ちたい気持ちが先行して身体がついていかないようなプレーをして怪我をすることを危惧する気持ちがあるようです。
ゲームのポイントは明白で「フィジカル優先で、ゲームで何が出来るか動きを一番に確認したい。意識してきた切り替えを早くする部分や、奪ったボールから攻め切ることなど、苦しい中でチャレンジしていくことが出せるようにしたい。」と、これまでトレーニングで大事にしてきたことが出せるかを最重要視しているようです。
明日は今シーズン最初のゲームということで、11人の選手はサポーターのみなさまへのプレーのお披露目ともなります。フィジカル的に厳しい状況で、本来のテクニックなどを魅せられるかというと、コンビネーションの面もあって難しいかも知れませんが、今日の11対11を見る限りでは、非常に選手のモチベーションも高いので、これまで取り組んできたことはチーム全体として出すことができるのではないかなと思う、本当に楽しみな一戦になります。
2015-01-29 22:20
キャンプ2日目は厳しい2部練習となります。午前中はサーキットトレーニングで鍛えます。様々な用具を用いて、距離やスピード、ターンなど身体に様々な要素で負荷が掛かるようにコントロールされたメニューを選手たちは消化していきます。
カルロスコーチの声に、選手たちは手を抜かずに1つひとつの動作をしっかりと行います。ここで、手を抜かないことがカルロスコーチの言う「1年間アグレッシブに戦うことができるチームにするために」重要です。また、カルロスコーチはメニューについて「トレーニングが始まったばかりなので、怪我をする可能性も当然ありますが、1年間で考えると良いパフォーマンスを発揮するためであり、身体を作って怪我の予防にもなります。」と、真剣に話します。
そこにフィジカルコーチの難しさがあるのですが、カルロスコーチは練習開始1時間半前に甲本コーチとホテルを出発して、選手にとってベストなトレーニングになるように、グラウンドを設置してしっかりと準備をしていました。1年間良いパフォーマンスを発揮するために、この時期に強度の高いメニューをおこなうことは凄く大事です。ただ、やはり強度が伴えば怪我のリスクも高まります。明るく声を出してチームを盛り上げる中でも、常にそのギリギリのラインを勝負している様子が伺えます。
サーキットを終えると、いつもおこなっているポゼッショントレーニングとなり、その後に午前中最後のメニューとして、GKも入れた対人トレーニングとなります。3対3での対人ということで、コンビネーションもそうですが個人の突破力というところに焦点も当たり、選手たちは対面する相手に負けられません。積極的にドリブルを仕掛ける選手、声を出す選手などそれぞれの持ち味を表現しようとしていました。最後は体幹トレーニングで約2時間で終了します。
午後は予定通り15:30から開始となります。徳島からの続きでバランスサーキットトレーニングを入れた後に、戦術面のトレーニングをおこないます。DF・MF・FWの3ゾーンに分けて、ゾーン内でのボール回しや立へのボールを入れるタイミングと受け方を意識したトレーニングとなります。
上手くフォローの位置を取る選手や、ボールを回している間に、3人目の動きを入れる選手など小林監督や長島コーチの指示の声が出る中で、選手は自分の良さを出していきます。その中でも、新加入のFW佐藤選手とDF石井選手のマッチアップはなかなか見ごたえがありました。佐藤選手が予備動作で上手くボールを受ける場面もあれば、石井選手が佐藤選手にボールが入った瞬間を狙ってカットする場面など、だんだんと全体的にもヒートアップしていきます。
最後におこなったゲーム形式では、スライディングでボールを奪うシーンが何度も見られるなど、2日後に試合が迫る中で選手は非常に意欲的です。小林監督は今日のトレーニングを振り返り「どういう形でグループでボールを奪うか、前にボールを入れてゴールを目指すのかの意識付けをしたかった。今の気持ちを1シーズン通して持って行くことが凄く大事です。」と選手の意欲を感じたように話をしていました。
2015-01-28 23:45
徳島で7日間(11回)の練習をおこなって、いよいよ今日から高知キャンプに突入しました。朝9:00に徳島を出発したチームは11:30頃にホテルに到着すると、ホテルの方々に拍手でお出迎えいただき、それぞれ部屋に荷物を置いてから昼食会場に向かい、午後の練習の準備をします。
練習は15:00開始となりましたが、その前に今回も練習会場となる高知県立春野総合運動公園球技場で、歓迎セレモニーをおこなっていただきました。高知県議会様をはじめとして、多くの激励の品を贈呈いただきました。高知の名産である、土佐文旦、イチゴ、立目ポンカン、フルーツトマト、土佐和牛など、いただいた物産は、これから選手のホテルでの食事に並びますので、それをエネルギーに選手は頑張っていきます。今年も歓迎をいただきありがとうございます。
高知県サッカー協会会長の竹崎様からの11年連続開催の御礼の挨拶をいただいた後、小林監督が代表して「春野のグラウンドで今年も出来ることを嬉しく思います。芝生を凄く良い状態に、なおかつ希望する長さに刈って仕上げていただきました。この一次キャンプで身体をしっかり作りたいと思います。良い報告が(年末に)出来るように、いい準備ができるように頑張っていきます。」と感謝の気持ちと、抱負を話しました。
いよいよトレーニングが開始となります。昨日までの気候とは打って変わり、今日から高知も冷え込んでおり(徳島よりは暖かく感じますが)天気予報では気温が10℃以下となっていました。早速カルロスフィジカルコーチのもと、フィジカルトレーニングとなります。移動もあったので、ゆっくりとしたランニングで開始しましたが、その後はタイム制限を設けたインターバルのランニングにメニューが移ります。カルロスコーチが大きな声でタイムを読み上げて、選手が速度を上げて走り、合計約30分間そのメニューが続きました。
その後、2日間のオフを挟んでいるので2人組で入念に短い距離からのキックのトレーニングをおこない、徳島でのトレーニングから続けているポゼッションへと移ります。選手同士のコンビネーションも合って来ており、上手く壁パスを受けてフリーの状態を作るなど、変化が少しずつ見えてきています。
そして更に最後のメニューは屋内での筋力トレーニングとなりました。約3時間のトレーニングを終えた選手たちは少し疲れた表情でしたが、高知キャンプはこれから更に厳しいものになります。
小林監督は「走り、サーキット、筋力トレーニングの3つを融合させて、心肺を追い込んでいきます。」と話します。ただ、トレーニングをおこなう選手については「明るく取り組んでくれているので、ポゼッションでも切り替えが早くて、楽しそうにプレーしている。一体感が出てくれば良いと思いますし、苦しい中でチャレンジをして、それが出来るようになれば良いと思います。」と選手の意欲には手応えを感じています。
明日以降、更に厳しいメニューが待っていると思いますので、その模様はまた、この「高知キャンプ日記」にてお届けしていきます。
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