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vol.100 山﨑 凌吾 #17『最終戦も勝って今シーズンを終えたい』

有意義な経験だった
新たなポジション

今シーズン、サガン鳥栖から期限付き移籍で加入した山﨑選手は身長187cmの大型フォワード。福岡大学在籍中の2013シーズン、2014シーズンにJリーグ特別指定選手としてサガン鳥栖に登録された。だが、新卒で正式にサガン鳥栖に加入した2015シーズンのリーグ戦出場は、ケガの影響もあり途中出場1試合のみだった。
「ショックでした。正直、そこまで試合に出られないものだとは思っていなかったですね。もう後がないという気持ちでヴォルティスに加入したので、試合に出てこそ意味があると考えていました。まずは昨シーズンから所属している選手以上の活躍を見せ、アピールしようという強い気持ちでキャンプに入ったんです」

キャンプでは練習試合出場を勝ち取り、相手ディフェンダーの裏へ抜けるスピードあるプレーなどで、自身の強みをアピール。ジェフユナイテッド千葉との開幕戦では、渡選手との2トップで先発に起用される。そして、開幕戦以降、第41節ザスパクサツ群馬戦まで39試合に出場し、そのうち29試合で先発出場してきた。
「試合にこれだけ出させてもらうのは初めての経験ですし、ケガもなく充実しています。コンスタントに試合に出られるようになって、今までは見えていなかった部分や自分に足りなかったものに気づくこともできました」

しかし、開幕戦からチームとしてなかなか結果が伴わない中で、第7節松本山雅FC戦以降は明確に1トップ2シャドーのシステムになり、以降は固定されたことで苦しんだ時期もあった。
「ポジションがシャドーに変わったことで、必要以上に色々なことを考えてしまい、多くのチャンスがあったにもかかわらずゴールが遠くなってしまった時期もありました。今までは前線で張って前に飛び出していましたが、シャドーになってからはゴール前まで戻ってハードワークしなければならず、自分の至らなさ、得点する難しさを痛感することが多かったです。今は慣れて、シャドーという新たなポジションを経験したことでサッカーが上達したと感じていますし、プロとして生きていく中で有意義な経験ができたと思っています」

自分が求めていた
フォワードらしいゴール

第3節モンテディオ山形戦で、プロ初ゴールを含む2得点を決めた。その後、第13節清水エスパルス戦、第22節横浜FC戦以降は得点から遠ざかっていたが、シーズン終盤になると、今まで以上に得点への強い思いを言葉にして、試合でも積極的にゴールに向かう姿勢が見られた。そんな中、第39節水戸ホーリーホック戦で、3試合ぶりのスタメン出場を果たす。
「攻守において自分のアグレッシブさを出そうと思って試合に入りました。久しぶりのスタメンでしたが、体もよく動いていい感じでプレーができたと思います。攻撃でも守備でも自分のいい所を出すことができたので、その次の札幌戦も同じような気持ちで試合に入りました」

そして、第40節北海道コンサドーレ札幌戦では、後半55分に渡選手のシュートがポストに当たったところを前に詰めて得点し、勝利を確実なものにした。
「札幌戦では慌てずにボールを間で受けることができましたし、自分が得意とする裏に抜けるプレーなどでチャンスを作ることができました。攻撃で前を向いてプレーするシーンが多かっただけでなく、守備でもアグレッシブに行けていたと思います。後半に入ってすぐダイキ(渡選手)からパスが出て、ゴールキーパーと1対1になってシュートを打ちにいきましたが、外してしまいました。あれが自分たちの理想とする攻撃の形だったので、あのシュートを決めたかったという思いはありましたね。でも気持ちを切り替え、ゴールを意識して詰めていたからこそ、最後にダイキのシュートを押し込んで決めることができました。これまではドリブルで運んでシュートしたり、1発で決めたりするプレーが多かったのですが、フォワードらしい押し込むようなプレーも大事だと思っていたんです。まさに今の自分が求めていたゴールでした」

自分を見つめ直せた
水戸ホーリーホック戦

11月12日にアウェイで行われたザスパクサツ群馬戦でも、水戸ホーリーホック戦、北海道コンサドーレ札幌戦に続き、先発に起用された。
前半14分、アレックス選手のフリーキックを山﨑選手が競り、こぼれ球を大﨑選手が決める。さらに前半39分にもアレックス選手の高い位置からのスローインを競って渡選手の得点につなげるなど、活躍をみせた。
「前半、自分でもボレーシュートを打って、入ったかなと思いましたが、まだまだだなと。特に後半はシュートを打とうとする気持ちが出過ぎて、もう少しまわりを見てプレーすればよかったという反省があります。それでも自分が競ってこぼれたボールが得点につながったのでよかったです。水戸戦で久しぶりにスタメンに起用してもらった時、自分の持ち味を出そうと思って試合に入り、そこで3−0という結果を出したことで自分を見つめ直すことができました。それがゴールに絡む機会が増えたこと、そして今回の3連勝につながっていると思います」

いよいよ11月20日にホームで行われる第42節が今シーズン最終戦となる。相手は現在2位の清水エスパルスだ。
「勢いのあるチームが相手ですが、ここまでの3試合でやってきたことをそのままピッチで表現して勝つことができれば、今シーズン、いい終わり方ができると思います。シーズン前にゴールは2桁取りたいと思っていたので、決して今シーズンの結果に満足はしていませんが、試合に出る限り、最後まで得点を狙っていきます」

試合に出る限り、最後まで得点を狙っていく

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