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Vol.105 ヴァシリェヴィッチ

プレーしていても面白い
Jリーグのサッカー

ヴァシリェヴィッチ選手は、ルーマニアのパンドゥリ トゥルグ ジウで2シーズンプレーし、今シーズン、ヴォルティスに移籍。開幕戦から2試合を除くすべての試合に出場し、持ち前の力強いディフェンスでチームに貢献している。
「チームとしても、自分としてもよいスタートが切れました。上位チームにも勝利することができていますし、第8節名古屋グランパス戦も引き分けではありましたが、内容的にはとてもよい試合だったと思っています。リカルド ロドリゲス監督の求めているサッカーがとても好きで、自分たちも監督の目指すサッカーができると感じているし、チームもそのクオリティを持っていると思っています」

リカルド ロドリゲス監督に対する信頼はとても厚く “プロフェショナル”だと表現する。
「本当にプロ意識が高く、常にチームのことを考えて動いています。ミスをした選手に対するアプローチもきちんと考えてくれますし、人間的にもすばらしい人です。これからも監督の求めていることにすべて応え、自分たちの力を発揮していけば、よい試合して勝利を積み重ねていけると確信しています」

ヴァシリェヴィッチ選手にとって、日本での生活もJリーグでのプレーも初めてのことだ。
「話を頂いた時、まず全く知らない国、大陸だということで興味を持ったんです。さらに同じセルビア出身でジュビロ磐田でのプレー経験があるアレクサンダー・ジヴコヴィッチ氏から、すばらしい国、すばらしいリーグだと聞いたことから移籍を決めました。日本に来て4カ月が過ぎましたが、何も不自由なく過ごしています。チームの選手やスタッフはいい人たちばかりですし、サッカーに集中できる環境も整っています。実際に試合をしてみて、Jリーグはとても球際の競り合いが激しく、常に何かが起きているので、見ていてもプレーしていても面白いサッカーだと感じました。サポーターの雰囲気もよく、特に勝った後、みんなで喜び合う雰囲気が大好きです」

人生でもハードワークすることを
大切にしている

セルビア出身のヴァシリェヴィッチ選手は、12歳の時に地元のサッカークラブでサッカーを始めた。現在、セルビア2部リーグに所属するFKコルバラというクラブの下部組織(サテライト)で、その後、17歳でプロ契約し、19歳でトップチームに昇格。
「これまで指導してもらったすべての人から多くのことを学びましたが、その中で一番印象に残っているのが、この時の監督です。当時の僕はトップチームに上がれるか微妙なレベルだったと思いますが、この監督が僕ともう1人の選手をサテライトからトップチームに上げてくれました。そのおかげでプロとしての道が開けたのです」

 

ただ、トップチームに上がってから1年間は全くベンチに入れなかったという。
「それでも毎日のトレーニングでは一生懸命ハードワークしていたんです。2年目になっても試合には出られませんでしたが、まわりの選手は僕のことを認めてくれるようになっていました。そして若い選手を起用したがらない監督に対して、チームの中心選手が “彼を使わないのなら、僕もプレーしない”と言ってくれたんです。そこから試合に出られるようになり、ベンチから外れることは一切ありませんでした。人生の中でこのような転機、分岐点は何度もありましたが、日頃からハードワークを続けていたからこそ、神様がそういうチャンスを与えてくれているのだと感じています。だから僕はハードワークすることを決してやめないですし、これはサッカーに限ったことではなく、人生においてもハードワークすることを大切にしています」

その後、21歳でセルビア1部リーグのOFKベオグラードに移籍。OFKベオグラードではキャプテンも務め、シーズンを通してほとんどの試合に出場する。
「セルビアのリーグはクオリティが高く、よい選手もたくさんいます。ただ19~20歳の若いうちから、5大リーグと呼ばれるヨーロッパのリーグに移籍してしまう選手が多いため、国内のサッカーが成長していかないのが残念です。僕個人は25~31歳ぐらいがサッカー選手として一番よい時期だと思っていて、海外でプレーするのはその年齢になってからでもいいのではないかと考えています。マンチェスター・ユナイテッドFCでプレーしていたネマニャ・ヴィディッチ選手のように、セルビアでプレーした後、それぐらいの年齢で海外に出て活躍している選手もいますから」

ヴァシリェヴィッチ選手自身もOFKベオグラードで3シーズンプレーした後、24歳の時にルーマニアのパンドゥリ トゥルグ ジウに移籍。
「パンドゥリ トゥルグ ジウでは2シーズンプレーしましたが、ケガの影響もあり、プレーに専念できなかった時期もありました。そして、今シーズンからはヴォルティスに移籍することを選んだのです」

ダービーの特別な雰囲気をしっかり味わいたい

5月27日(土)に行われる第16節カマタマーレ讃岐戦(ホーム)は、『東四国クラシコ』第1戦となる。ヴァシリェヴィッチ選手にとって日本で初めて経験するダービーだ。
「セルビアでダービーと言えば、パルチザン・ベオグラードとレッドスター・ベオグラードの対戦です。僕は所属したことはありませんが、この2チームの対戦はダービーのような雰囲気になります。ダービーでは選手、サポーターどちらも特別な感情が湧き、モチベーションが高まるものです。『東四国クラシコ』は初めてですが、きっと特別な試合なんだという雰囲気が伝わってくると思うので、それをしっかり味わうことで自分も特別な感情で臨みたいですね。もちろん、いつも通り、球際では激しくプレーして一生懸命ハードワークします」

現在、今シーズンのおよそ3分の1の試合が終了した。ヴァシリェヴィッチ選手は、開幕からほとんどの試合でフル出場している。
「目指すのはJ1昇格ですが、そこまでの道のりはまだ長いです。まずは1試合1試合をしっかりと戦うことが大切ですし、どの試合も100%の力で戦うことで、J1へと道が続いていくはずです。毎試合、たくさんのサポーターがスタジアムに来て一生懸命応援し、勝った時は一緒になって喜んでくれます。そんなスタジアムの雰囲気がとても気に入っていますし、これからもみなさんの力が必要です。もっともっとたくさんの方にスタジアムに来てもらいたいですね」

球際では激しくプレーして一生懸命ハードワークします

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