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Vol.30 エリゼウ

どこにいても
やるべき仕事は同じ

2008年に来日して、横浜FC、ベガルタ仙台でプレーしてきたエリゼウ選手。今年の1月からヴォルティスの練習に参加して約5カ月。日本語も少し分かるため、コミュニケーションもスムーズで、今では「エリ」と呼ばれてすっかりチームになじんでいる。
「ヴォルティスはみんなが温かく迎えてくれました。これまで日本だけでなく、海外でもいろいろなチームを経験してきましたが、練習の環境ややり方はチームによって違いますね。でも目指すものは同じ。J2であれば優勝とJ1に昇格することです。だから、どこのチームに行っても自分のやるべき仕事は変わらない。チームに貢献すること以外にないと思っています。そのためにもチームのみんなと距離を縮めることは大切だと思っていました」

来る前は、徳島はもっと小さな街だと思っていたそうだ。
「来てみたら大きな街で、自然がいっぱいあり、きれいで驚きました。人も温かいですよね。特にお年寄りは皆さん、とても親切です。うどんもおいしくて気に入りました」

休日はヴォルティスの練習場のすぐそばにある「あすたむらんど」に行ったり、家のまわりを散歩することが多いと教えてくれた。
「4月から息子が小学校に入ったので、練習が休みの日に遊べなくなってつまらないんです(笑)。奥さんと一緒に出かけたり、夫婦の時間を大切にするようになりました」
家族も「静かできれいな街」と、徳島をとても気に入っているという。

エリゼウ

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反対され続けても
あきらめなかった夢

ブラジル・サンパウロ出身のエリゼウ選手。子供の時からサッカーが好きだったが、サッカーチームに入ったのは13~14歳頃とまわりに比べて遅かった。
「父がサッカーをやることに反対していたんです。だから、子供の頃は父が仕事に行っている間にこっそり練習に行っていました。でも、帰って来たらバレていて。近所の人が父に教えてしまったんです(笑)」

当時はテレビでサッカーを見るのも禁止されていて、近所の家で見せてもらっていたそうだ。
「ブラジルでは子供が100人いたら、90人はサッカー選手になりたいと言うでしょう。それだけ選手層が厚いし、プロになるのは簡単なことではありません。だから父は私に普通の仕事をして欲しいと願っていました。今、自分も父親になってみて、心配だったからこそ反対していたんだと分かります」

でも、どんなに反対されてもサッカーが大好きで、プロ選手になる夢をあきらめなかった。
「他の人に比べたらスタートは遅かった分、ポジティブな面もあります。早くからやっていると、10代でプロになることをあきらめてしまう人もいますから。でも夢があるなら叶うまでやめちゃいけない。自分のように必ずチャンスは来るから」

エリゼウ

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ピッチの中でも外でも
若手のお手本に

これまでDFとしていい守備をするだけでなく、得点も決めてきたエリゼウ選手。ヴォルティスでも積極的に得点していきたいと闘志を燃やしている。

実はサッカーを始めた時はフォワードで、その後、ボランチやゴールキーパーも経験。現在のセンターバックになったのは日本に来てからだという。
「おかげでいろいろな選手の気持ちがわかるし、自分がどのように動けばいいのか考えるのにも役立っています」

休みの日でもプレーのことばかり考えていて、ゲーム中の動きを紙に書いてみることもあるそうだ。 “20歳の時に今と同じ考えを持っていたら、もっと成長したでしょう”といたずらっぽく笑う。
「28歳頃からサッカーの経験も増えて、取り組み方も変わりました。今は自分の経験を若手に伝えていかなければいけないと思っています。ピッチの中はもちろん外でも、若手のお手本になっていきたい」

さらにサッカー選手として、サポーター、そして日本の人に元気を与えていきたいと語ってくれた。
「震災で大変な思いをしている人も多いと思います。でも明るく、元気を出すことで、きっと力も出るはずです。今シーズンのヴォルティスはJ1昇格という大きな目標を揚げていますので、たくさんのサポーターに応援に来てほしいです。観客が多ければ多いほど、僕たちも頑張れるので、ぜひお願いします!」

サッカーを通じて元気を与えたい

エリゼウ

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