四国ダービー

四国ダービーの歩み

徳島ヴォルティスと愛媛FC、両クラブの間で2001年のJFL時代から始まり、数々なドラマチックな試合展開で良き「ライバル」として切磋琢磨してきた。徳島ヴォルティスは、2005年に四国初のJリーグチームとして誕生し、その後、愛媛FCが2006年にJリーグに参戦し、四国ダービーが再び実現した。そして2013年、徳島ヴォルティスが悲願のJ1昇格を成し遂げ、一旦は幕を閉じることとなったが2015年、徳島ヴォルティスがJ2降格となったため再び四国ダービーのドラマが生まれることとなった。2年ぶりの対戦となった昨年は1分1敗と負け越し、「ダービーフラッグ」を明け渡す形に。ここまでの通算戦績は11勝5分8敗。

J2での戦い10周年目となる今シーズン、何としてもダービーフラッグを奪還せよ!

四国ダービー・ウイナーズ・フラッグ

四国ダービー・ウイナーズ・フラッグとは

2008年の対戦から登場。四国ダービーの各試合で勝利したクラブが試合終了後に受け取り、サポーターに手渡される。そして、次の対戦まで保有を許される盟主の証。

過去の戦績と数々のドラマ

2006年0勝1分3負

JFL時代から両者死闘の歴史が刻まれている「四国ダービー」。愛媛FCがJリーグに参入したことで四国代表を賭けた戦いが、Jを舞台にスタート。記念すべき初戦はアウェイで愛媛に敗退。その後の3試合、最後まで得点を奪えず2006シーズンは0勝3敗1分という不本意な戦績となる。

2007年2勝1分1負

2007シーズンは開幕戦早々からダービーマッチ。2006シーズンの雪辱を誓う徳島が2-1でダービー初勝利。続く2戦目、勝利への闘志をむき出しにして戦い、再び徳島が凱歌をあげる。しかし、3戦目を引き分け、最後の試合では愛媛に完封負け。この年は、2勝1敗1分と勝ち越したものの、通算成績では2勝4敗2分とまだまだ差を詰められない。

2008年1勝0分2負

Jリーグを舞台に3度目のダービーが幕を開けた。鳴門の強風の中、気合十分で臨んだ徳島であったが、0-3という屈辱的過ぎるスコアで敗戦を喫した。そして、2戦目に先立ち、両チームで『四国ダービー満員宣言』を行い「四国ダービー・ウィナーズ・フラッグ」が登場。しかし、まさかの連敗となりダービーフラッグは愛媛に譲ることとなった。ここまで、悔しいダービーマッチが続く2008シーズンであったが、決死の覚悟で挑んだ最後のダービーで徳島が5-0で歴史的大勝。2連敗の借りは返したもののこの年は1勝2敗0分と納得のいくシーズンとはならなかった。

2009年3勝0分0負

2009シーズン、徳島が遂に『四国ダービー完全制覇』を成し遂げた。アウェイでの初戦、電光石火の2ゴールで愛媛を制し、続くホームでの第二ラウンドは、怒涛の6ゴールで愛媛を圧倒。ダービー最終戦は、過去2戦の雪辱に燃え「絶対1万人!!」の合言葉のもと12,851人が集まったニンジニアスタジアム。激闘の末に1-0で徳島が勝利を手にし、『四国ダービー完全制覇』を達成した。

2010年0勝1分1負

昨シーズン『四国ダービー完全制覇』、2008シーズンから数えると徳島が4連勝中と好成績となっているダービーマッチ。しかし、Jリーグでの通算成績は6勝2分6分と一進一退の攻防が続いている。その中で迎えた2010シーズンのダービー初戦はホームに愛媛を迎え、両チーム序盤から持ち得る力の全てを尽くして戦い、結果としてスコアレスドローで連勝をストップさせられる形となった。その後のアウェイ戦では、6試合ぶりの失点で敗戦。ダービーフラッグを奪還されてしまった。

2011年1勝1分0負

昨シーズンは、愛媛に0勝1分1敗と悔しい結果となった「四国ダービー」。ダービーフラッグを奪還するために、それとともに徳島は3年連続最下位を脱し一昨年に9位、昨年に8位に入った実績を踏まえ、初の「J1昇格」を目標に掲げ新シーズンに臨んだ。ダービー初戦は、アウェイで愛媛を1-0で下し好スタートを切る。続く2戦目は、J1昇格争いの中でホームでの戦いとなった。徳島は「四国初のJ1昇格」に向けて、一方で愛媛は「ライバルのJ1昇格阻止」と両チーム闘志をむき出しにして戦った。試合は徳島ペースで進み、アディショナルタイムまで2-0。誰もが徳島の勝利を確信したが、アディショナルタイム5分で愛媛が劇的な2得点。そのままドローで試合終了のホイッスルが鳴った。その後、徳島は、最終順位4位でシーズンを終え、「四国初のJ1クラブ誕生」は成らなかった。この悲劇はダービーマッチの伝説として語り継がれることとなる。

2012年2勝0分0負

昨年、後半アディショナルタイムに2点差を追いつかれ、昇格の夢を絶たれてしまった。その借りをなんとか返したい2012年のダービー初戦。愛媛がリーグの順位では上位に立つ中、ホームで迎えた第一ラウンドは3-0と快勝し、ダービーフラッグ奪還に成功。また、この日は前座試合として両チームのOB戦が初めて行われ、ダービーの歴史を感じさせるとともに会場を大いに盛り上げた。8月のアウェイでの第二ラウンドも、先制し追いつかれる展開となったが2-1でダービー2連勝を飾った。これで通算戦績は10勝4分7敗とし愛媛を突き放した。しかし、リーグ戦では最終15位となり、昨年手の届くところまで来た「J1昇格」は遠ざかってしまったが、ダービーフラッグを1年間守り通した。

2013年2勝0分0負

昨年からダービー2連勝のまま迎えた2013年の四国ダービー。リーグ戦3連敗と悪い流れの中迎えた試合は両チーム点を取り合う激しい展開となった。3-2と激戦を制し連敗をストップ、そして昨年から続くダービー3連勝を飾った。 続くダービー2戦目は2連勝と波に乗る中アウェイに乗り込んだ。結果は2-0と快勝。ダービーの連勝を4に伸ばし、2年間ダービーフラッグを守り通した。そしてこのダービーでの勝利により3連勝とし、チームはそのまま「12試合負けなし」のクラブ記録を達成。その後、J1昇格プレーオフを制し「四国初J1昇格」を成し遂げる。2011年にライバルに阻まれたJ1昇格の夢をついに掴んだ2013年はダービー4連勝という記録とともに、徳島の人々の記憶に残るシーズンとなった。

2014年

徳島がJ1リーグに在籍したため「四国ダービー」の開催は無し。

2015年0勝1分1負

2年ぶりとなった「四国ダービー」は開幕戦と最終節という特別な試合での戦いとなった。第1戦、ホームで迎えた開幕戦は共にどこか消化不良な戦いで結果的にスコアレスドローでのシーズン開幕となった。第2戦のシーズン最終節。J2降格初年度で、1年での復帰を掲げたシーズンであったはずが最終節をプレーオフ圏外の順位で迎えた徳島と、プレーオフ進出を決めダービーに勝って勢いをつけたい愛媛という対戦となった。結果としてはアウェイでその勢いに完全にのまれる形で0-3の完敗。この結果、14位という順位で終える不本意なシーズンとなってしまった。対する愛媛はダービーフラッグを2011年4月以来で奪還。愛媛はプレーオフ準決勝でC大阪と引き分け、J1昇格は叶わなかった。その結果両者共に来シーズンも同じJ2のステージで戦うこととなった。

2016年

第1戦の記録はこちら

通算成績 13勝5分8敗

イベント情報 熱いのは試合だけじゃない!?

選手の意気込み

2016年7月24日(日)第2戦に向けた選手の意気込み

2016年7月24日(日)第2戦を終えて

試合記録

2016年7月24日(日) 徳島 2-0 愛媛

カルリーニョス選手

カルリーニョス選手

今日はダービー戦でしたが、初得点を今日ホームで決めることが出来ました。このような結果になり神様に感謝しています。 セットプレーからの1点目は練習でやった通りです。周りの選手やスタッフのお陰で取れた得点だと思います。私の打ったシュートが2点目につながりましたが、ボールを受けたらまずはゴールを意識するようにしているので、結果に出て良かったと思います。 今日は何名かの選手が替わってスタメンで出ましたが、ピッチの中では特に何かを変えるということはなく、いつもの通り我々のサッカーをすることに集中しました。その選手たちのお陰で周囲も刺激を受け、勝利を呼び込むことが出来たと思います。誰がメンバーになっても今日のような戦いが出来るということは、我々が強いチームであるということを証明するものです
(今日は夏休みで多くの子供達が来場していました。未来のサッカー選手を目指す彼らへメッセージをお願いします。)まずはサッカーを楽しんでください。そして諦めない気持ちを持って頑張ってください。苦しい時も調子の悪い時も、それらを乗り越えた先には良い事がたくさん待っています。

7月24日(日)『四国ダービー』第2戦レポート

【徳島vs愛媛】全員の頑張りと差を見せた決定力で四国ダービー連勝!

得点チャンスの数では愛媛に上回られたと認めざるを得ないだろう。実際ヴォルティスは何度もサイドを切り崩され、ほとんどそのたびに失点を覚悟するほどの危ない場面を作られた。
しかしこの一戦、青と緑の戦士たちは勝利に対する飽くなき執念をプレーで強く体現。蓄積された疲労に負けない頑張りを見せて最後までエネルギッシュにピッチを駆け、それと同時に愛媛が欠いた決定力も要所でしっかり発揮した。結果、前回対戦(第18節)と同じ2-0のスコアでオレンジ色のライバルを再び撃破。見事ホームでも四国ダービーを制したのである。

開始早々の6分、ヴォルティスはいきなり大ピンチ。許したクロスをペナルティエリア内で繋がれ、いきなり失点かと目を覆いたくなるようなシーンを作られてしまった。ただ、ここで愛媛の安田晃大が痛恨のシュートミス。幸運にもチームは命拾いしたと言えよう。
すると5分後、そのような愛媛とは対照的にヴォルティスが素晴らしい決定力を見せつける。得たCKでサインプレーを使ってカルリーニョスにチャンスをお膳立てすると、フィニッシュを任された背番号6はブロックに寄せてきた相手にも動じず完璧なボールミート。低く鋭いショットでネットを揺らして見せた。

こうしてファーストチャンスを逃さずモノにし先手を奪ったことで選手たちのエンジンには新しいエネルギーが注入されたのであろう。その後全員が溜まっているはずの疲れを感じさせない足の動きと献身的姿勢を披露。ポゼッションこそやや愛媛に握られるようになっていったものの、ブロックの位置を高く保った組織的守備も失わない戦いでチームはしっかりゲームを進めていく。さらに付け加えれば、立ち上がり同様、愛媛の決定力不足には以降も救われたと言って間違いない。37分にはクロスをゴール前至近距離で合わせられたが、それも枠には飛ばず。またも幸いなことに失点を免れることが出来た。

そして折り返した後半もゲーム展開は前半のそれがまるでそのまま。再開直後早速愛媛に押し込まれて繰り返しゴールマウスを脅かされたが、どれもシュートは外れたものに。守備陣の諦めない寄せもあったとは言え、愛媛のミスにはここでも助けられた。そうなれば次はヴォルティスの番。56分、右サイドの細かいパスワークからボールを託されたカルリーニョスが得意の左足一閃。強烈なミドルシュートで愛媛GKを襲い、そのこぼれ球を渡大生がきっちりと押し込んだ。後半も見せつけた決定力の差。そう言っていいだろう。
その上ヴォルティスのハードワークも前半とほとんど変わりなし。特に前線の渡、大﨑淳矢、山﨑凌吾については、最終ライン中央を務めた冨田大介も「中盤から前の選手が上手く相手を制限してくれた」とその守備貢献を試合後口にしていたように、相当量の走りで守りの面でもかなりの仕事をこなした。そのプレーぶりは紛れもなく必ずこの一戦に勝つんだという気持ちの表れであったと言える。

終盤に迎えたピンチも、集中した対応と、ここでも愛媛のシュート精度不足に救われ、失点なく切り抜けたヴォルティス。結局このまま試合を押し切り、9,000人近くが詰めかけたホームスタジアムで今季の四国ダービー連勝となる勝利を手に入れた。厳しいコンディションをものともせず最後まで走り切ってこの戦果を挙げた選手たちには、何よりもひとまず大きな評価が与えられるべきであろう。

が、チームはすぐに切り替えてもう次の戦いへ目を向けなくてはならない。石井秀典も「ダービーで連勝出来たことは大きいと思います。次はこの勝利を残りのシーズンに自分たちがどのように繋げるのかが大事だと思っています」とコメントしていた通り、チームにとって大切なのはダービー連勝で得た勢いをどう残りのゲームに生かしていくかである。次節からは上位陣との対戦が続く。その戦いには今からもう大きな注目が集まるところだ。

reported by 松下英樹

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