徳島ヴォルティス

REPORT

COMMENT

監督
増田 功作

平日にもかかわらず、仕事や学校帰りに多くのサポーターが駆けつけてくれた中、今日に関しては本当に不甲斐ない試合を見せてしまい自分自身が一番責任を感じています。

内容に関しても完敗だと思っています。戦術的な要素に関しては、準備してきたものをできたところとミスがあって上手く試合運びができなかったところも含めて、セレッソ大阪の圧力や試合運びの上手さもあって受けに回ってしまいました。自分たちの強気なフットボールを見せられなかったのは、自分自身も中断開けに向けてしっかり準備しなくてはいけないなと思いました。

Q 立ち上がりから不安定な状況でしたが、C大阪の圧力を感じたのか、もしくは自分たちに原因があったのでしょうか?

最初の方はおそらく自分たちに原因があったと思います。ひとつのボールコントロールや立ち位置、あとはメッセージ性のあるパスも含めて、なかなか自分たちのリズムでボールを動かせなかったのは、相手のプレッシャーよりも自分たちの準備してきたものと、もちろん技術的なものも含めてですが、相手はミスを見逃してくれず、そこから圧力を感じてしまったのは確かです。

ただ、いつも通りというわけではありませんが、落ち着いてプレーすれば空いているスペースや相手が出てくればここが空くというのが分かっていた中で、ちょっとしたズレやタイミングが上手くいかず、それで自分たちのリズムが悪くなり余計に見えなくなってしまいました。普段の練習からそういった事をやっていかなくてはいけないと思いました。

Q 中断期間はどういう事に主眼を置いてトレーシングをしていきたいですか?

まずここ最近の藤枝戦、山口戦、今日のC大阪戦で出た課題をしっかり分析しながら、オフを挟んでですが、コーチ陣とも話し合いながら、中断開けの試合に向けてしっかり準備していきたいと思います。

Q リーグ戦では外国籍選手枠の都合で出る機会の無いローレンス デイビッド選手ですが、今日はスタジアムを沸かせるプレーを見せました。彼の評価を聞かせてください。

トレーニングから彼の特徴であるスピードやアグレッシブな姿勢を見せていたので、今回思い切って彼のプレーに期待してメンバーに入れましたが、上手く表現できたんじゃないかと思います。非常にいいパフォーマンスだったと思います。

Q 完敗という事ですが、その中での収穫はありましたか?

普段は試合に出てない選手たちが、今日は公式戦という緊張感やプレッシャーがある中でプレーした事と、そこで出た課題、いつも途中から出ている選手たちもスタートから出る時の気持ちの持っていき方に関しては、それぞれプラスになったんじゃないかと思います。ただ0-2というスコアで負けているので、できたプレーとできなかったプレーをしっかり分析して向き合いながら、コーチングスタッフと共に中断期間で高められるようにやっていきたいと思います。

Q 前半の序盤は不安定でしたが途中から自分たちの時間も作れたと思います。ただ後半は押し込まれて自陣から出られない時間が続きました。その原因は何だと思われますか?

自分たちのミスからカウンターを食らってリズムを失っていました。立ち位置や守備のオーガナイズや戦術的な要素もありましたが、今日はちょっと足が重たかった印象です。思い切ったプレーをさせてあげられなかったというのは前回同様自分の責任が大きいと思います。山口戦でも立ち上がりが良くなくて、思い切り前に矢印を前に向けていこうと話していた中で今日もそれができなかったのは、ここに至るまでの練習やミーティング、声掛けも含めてですが、試合への持っていき方に課題があるんじゃないかと思います。

Q 試合を通して攻撃面で難しさを感じる場面があったと思いますが、攻撃面の評価を教えてください。

やはりビルドアップの土台が安定しないと、その先のミドルやアタッキングサードで再現性のある攻撃はできません。土台となる後ろからの配球、それに伴って相手のスペースがどこにできるのかという中盤のポジショニング、そして相手が前に来るのであればその背中を取るタイミングも含めて、土台のところが不安定だった分、やはり後ろの作りのところに課題がありました。もっとやらないといけないですし、中盤、あとは前線の選手、そこは全部が繋がってくると思うので。どこかではなくて後ろの土台があって、その次、その次となると思うので、その点が不安定だったと思います。

Q 土台の部分では選手たちも焦りを感じているようにも見えました。C大阪のプレスの強さや上手さがあったからなのでしょうか?

全体的なプレスのスピードについてはそこまで感じなかったと思いますが、自分たちがズレた瞬間のアプローチの強度、判断が伴った中での強度なので、そこは見ていて強いなと感じました。しっかりそこを繋いで動かせていればそんなには問題なかったと思います。

MF 14
玄 理吾

Q 試合の全体の感想は?

前半は互いにチャンスがありました。後半はボールを握られる展開になりましたが、もっとあそこで辛抱強く守るというか、今日はボールは握られているけど守れてるという感覚ではなくどんどん攻められてる感覚だったので、もっと中に絞ってコンパクトに全体で守備するべきだったかなと思います。

Q 前半は攻撃に少し難しさを持っているように見えました。

もっと全体的に前方向への選択肢を持つというか、横パスやバックパスになって相手のプレッシャーを受けるシーンが何度かありました。自分ももっとボールをもらえたかなというシーンもあったし、ここで欲しいというタイミングでボールが出てこなかったシーンも何回かあったので、そこはもうピッチで呼びかけるというか、もっと意思を示してボールを引き出すことも必要だと思いました。でもやはり全体的にもっと前方向への選択肢を持ってゲームを進めるべきだと思いました。

Q リーグ戦にも絡んでいる玄選手ですが、中断明けにどのようなプレーを見せてくれますか?

チャンスクリエイトの部分が自分の武器だと思うので、途中出場の多い今シーズンですけど、もちろんスタメン奪取は狙っていますが、途中から出てもゴールやアシストという結果を示すような勢いのあるプレーをやっていきたいなと思います
中断明けは四国ダービーですよね。やっぱり負けられない戦いでもあるし、トレーニングでみんなと合わせる時間はたくさんあるので、ホームで勝利できるようにこだわってやっていきたいです

DF 5
青木 駿人

Q 今日の試合を振り返って一言いただけますか?

ただただ悔しいです。

Q 特に前半は窮屈そうな中でプレーしている感じを受けました。

中の選手たちは窮屈な感じはなくて、前半の方がチャンスを作れていたので、そんなにネガティブな感じはなかったですね。

Q 相手のプレッシャーもさほど感じることなくプレーできたということですか?

そうですね。相手のプレッシャーのかけ方を見て、ハーフタイムで少し修正を加えました。俺がいつも4枚っぽくなるんですけど、相手右ウィングの選手のプレスが早かったので、3枚っぽく回そうという修正です。やっている中では そこまで圧を感じなかったです。

Q 受け手のポジションに対しての指示がいつもより多かったような気がしました。コンビネーションに関して合わせにくさがあったのですか?

いや、今日は外に(高田)颯也がいたので、高い位置だったら早く持たせてあげたいのでテンポを上げようと思っていました。また前に(玄)理吾もいたので、理吾に入るとボールを動かしてテンポも上がるので、ビルドアップの場面で手詰まりの感じは無かったです。

Q ミスやズレでピンチを招きましたね。

そうですね。前半は何度か僕たちにピンチがありましたけど、チャンスを作れた中で仕留められなくて、後半は少し押し込まれる時間が続いて、そこを耐えた後にふわっとしたのかわからないですけど、簡単なショートカウンターで一発仕留められてしまいました。去年の神戸戦でもありましたが、相手は勝負どころというか、試合を決めるところの力の出し方というのがすごいくて、ああいう小さな隙を確実に仕留めてくるので、そういうところでまだまだ未熟な部分を感じました。

Q 反省点を踏まえて、中断明けの四国ダービーからリーグ戦が始まります。リーグ戦に向けてどのように準備をしていきますか?

藤枝、山口、C大阪と勝ち星が無くて、内容もそこまで納得いくようなものを作れていない中で、少しネガティブな雰囲気で中断には入ってしまうんですけど、ここからの残り試合は口ではなく本当行動で見せていくしかないと思っています。試合後にも、口でどうこう言う前に自分たちの姿勢で示していこうという話がありました。まずは今の勝てていない状況がある中で、四国ダービーで上位進出の勢いをつけられるように、中断中はどのチームよりもしっかりした気持ちでトレーニングに取り組みたいと思います。

FW 13
西野 太陽

前半は自分たちも良い形を何度か作れてましたし、チャンスもあったとは思うんですけど、僕を含めですけどもっと一人ひとりがギラギラして貪欲にプレーしてもよかったのかなと思います。

Q 狙いとしてはもっとタイトな守備で敵陣に押し込みたかったのですか?

それもありましたが、やはりいつものように自分たちがボール持って、チャンスがあったら裏を取ってというサッカーが狙いではありました。

Q 永木選手と西野選手でチャンスメイクした場面がありましたが、あのような形をもっと作りたかったですね。

そうですね。取った後は常に前方向を狙っていますし、スペースを把握してポジショニングしていたので、あの場面はいつ来てもいいような準備はできていました。

Q 久々のJ1チームを相手にした公式戦でしたが、何か違いを感じましたか?

ゴールシーンもそうですけど、質は高いなと思いました。最後の質は高いのであそこまで侵入させてはいけないと思いました。と同時に、全員そう思ったと思いますが、やれないことはないという感情もありました。質のところを練習から取り組めば近づいていけると思いました。

Q 西野選手個人として、中断期間はどのような使い方をしたいですか?

今日の試合はもちろんですけど、チーム全体として質のところや、一人ひとりがもっと積極性を持っても良いと思うので、練習から貪欲にじゃないですけど、一人ひとりがギラギラして取り組むことが後半戦に向かうチーム力の底上げにつながるのではないかと思います。

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