徳島ヴォルティス

REPORT

COMMENT

監督
増田 功作

まずは雨で足元の悪い中にもかかわらず、多くの人が見に来てくださったことに感謝したいです。そして選手たちがその後押しにより苦しみながらでも勝てたことはプラスになります。
前半に関しては意図して風下を取り、しっかりとボールを握れてアタッキングサードへ何度か侵入する機会もあり、ゲームプランとしてはおおよそ考えていた通りに進められたと思います。ただし後半に関しては大味になり過ぎて、相手に押し込まれる場面もありました。その部分はもう少し賢くやらなければいけない点です。
途中から出たパワープレーヤーを含めて、選手たちは本当にハードワークをしてくれました。この勝利は彼らのその頑張りに尽きると思います。

Q 意図的に風下を取った理由は?

風上よりも風下の方がボールを持てるのではないかと思いました。そして準備してきたビルドアップを含めて、ピッチが良い状態の時に自分たちのサッカーを出したいと思ってそのような判断をしました。

Q 前半、チアゴアウベス選手が相手のボランチ脇でボールを多く受けていたのは狙いとしていた点でしたか?

そうですね。チアゴアウベス選手だけでなく、棚橋選手もそうですが、相手が5枚で守っていたので、最終ラインを引っ張り出したいという狙いがありました。また、内側にボールを持てることで対角のパスを意識させ、相手DFラインの隙を突きたいと思いました。選手たちは上手くやってくれていたと思います。
ただそれはこの試合だけではなく、相手との噛み合わせはあるのですが、自分たちの立ち位置から考えるとあそこで守備者を引っ張り出したいというのはあります。今回の栃木さんは後ろにフィジカル的な強さを持つ選手が多いですし、セットして構えられると難しい部分があったので、如何にそこを引っ張り出せるのかは右左を問わず準備してきました。

Q 風の影響はありましたか?

前半に関してはボールを握っていて、ボールが浮いている場面は多くなかったので、大きな影響はなかったと思います。逆に後半は風が少し強くなり、風によって普段見えるものが見えなくなったりしていたので、もう少し落ち着いてつなげられればという気持ちもありますが、そこは選手たちの判断だったりピッチ内の感覚も大事にしていきたいと思っています。大事なことはクリーンシートで終われたことで、それが一番の成果だと思います。

MF 20
児玉 駿斗

もっとボールを持てたし、僕個人としてももっとゲームを作れたのではないかと思っています。風のあった中ではパスの強さも全部変わるのですが、それが上手く嚙み合っていないシーンもありました。細かいことですが、自分としては意識していることでもあります。

Q 攻撃面で栃木相手に準備してきたことはありますか?

それは普段と変わりません。攻撃というより、相手に長身の選手がいた中で、セカンドボールや球際を要求されていたので、それはもっとできたのではないかと思っています。

Q そのセカンドボール、とても反応良く拾っていると思いました。

ボランチとして意識していました。DFラインがとても頑張って弾いてくれたので、逆に戻り過ぎていた場面もありました。

FW 15
棚橋 尭士

天候を含めて、試合に入る前から戦い方を一貫していました。前半は風下を取ったので耐える時間が増えるかと思いましたが、思ったよりも足元で動かすことができ、良い時間に先制点を取れたのは大きかったと思います。後半は押し込まれる時間が増える中で追加点を取れれば良かったのですが、守備面でゼロに抑えることができ勝利したのは良かったと思います。

Q 意図して風下を選択したと聞きました。風の影響は感じましたか?

僕だけかもしれませんが、思ったよりも感じませんでした。足元でつなぐのは自分たちのストロングなので、相手のサッカーに合わせず、自分たちらしくやれたと思います。ただ、先制点だけではなく、追加点まで取ることがこれからのテーマです。

Q その得点を取るために、準備してきたことはどんなことですか?

まずは連敗している相手の出方はやってみないとわからなかったので、マンツーっぽく来るのか、引いて守るのかを見極めました。相手のボランチがうちのボランチを意識していたので、その背後にあるスペースをチアゴアウベス選手と僕とで狙っていこうと話をしていました。そこで前に向いた時のアクションや迫力はもっと出さなければいけないと思っています。

DF 5
森 昂大

前半は風下でしたが、風による大きな影響はなかったと思います。しっかりとボールを握れましたし、先制することができたのは大きかったと思います。

Q 前半の栃木は前からプレスをかけてきてはいませんでした。どこから攻撃しようと考えていたのですか?

そうですね、もっと前から来るのかと思っていましたが、予想とは違いました。僕たちは相手の2トップ脇から侵入してサイドへ流し、DFラインのズレが生まれるように動かしていました。そうはやりつつ、中央が空いている場面もあったので、選手の判断で縦に刺す機会も狙っていました。

Q チアゴアウベス選手がキッカーを務めるセットプレーは武器になってきましたね。

速くて良いボールが上がってくるので、自分たちはボールを信じて指示通りの場所へ入っていくだけです。とても良くなっていると思います。

Q 高さと強さのある相手2トップに対して、どのような対策を準備していましたか?

まずはラインを高めに、そしてコンパクトにしました。相手のキッカーに自由に蹴らせないことが大事だと思ったので、前線の選手にはプレスをかけて制限をかけてほしいと要求していました。言った通りに協力してくれたと思います。それでも蹴られたボールに対しては、連携を取りながら基本的なチャレンジ&カバーを忠実に実行できました。

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