徳島ヴォルティス

REPORT

COMMENT

監督
増田 功作

試合前から両クラブがこの日の準備をしてきて、愛媛では2020年以来の開催でした。その時は前半3-0、後半0-4で負けた試合だということも振り返っていました。選手、スタッフ、クラブがしっかり勝つことを目標にしてやってきて、しっかりと勝つことに対してピッチ内で選手達はやってくれたし、自分自身も嬉しいです。

内容に関しては、前半守備がなかなかはまらなくて、途中で立ち位置を変えて、そこから非常にいい形で岩尾選手が抜け出してくれて、坪井選手がクロスに入っていくタイミングも練習通りで非常にいいシーンだったと思います。

攻撃に関しては、ボールの動かし方やスピード、縦に入った時の連動は今日に関してはなかなか難しかったです。ただ、奪われた後の切り替えはしっかり体現してくれてお互いに締まった内容でした。

後半、愛媛さんが攻撃の立ち位置を変えてきた中で、こちらとしては中央とアンカーのところを消しながら試合を進めていこうとしました。自分達がリードしていたので、そこに関して経験のある岩尾選手や永木選手、そして今日は本当に杉本選手が非常にいいバランスを取ってくれて、相手の中盤3枚の可変に対して対応してくれた事が一番大きかったです。クリーンシートで終えられた事がうちのチームにとっては今後につながるいい結果だったと思います。

Q 四国ダービーを肌で感じた感想を教えてください。

徳島のホームの時にも1万人以上入って、今日もこれだけ大勢の方に集まっていただいて、いい雰囲気を作ってくれた中でファイトする事ができました。個人的にはダービーとしてはこれまで横浜ダービーしか経験していませんでしたが、四国ダービーを今年2試合経験して、自分自身も燃えたぎるものがありました。

Q 相手にボールを持たれた時に相手のダブルボランチとシャドーをケアされていましたが、どんな制限をかけてどんな展開を狙っていましたか?

言える範囲で言えば、相手ボランチの選手が前を向いた時の背後のアクションが愛媛さんは非常に整理されているので、後ろが引っ張られてしまうとどうしても奪った後の攻撃の距離が長くなってしまいます。できるだけそこに制限をかけて、自分達がニアゾーンであったり、ニアを締めてきたら外を使う事が一番の狙いでした。

DF 5
森 昂大

Q ゴールシーンの起点になるパスについて。

相手が食いついてきてスペースができていたのは見えていました。岩尾選手と目が合って意思疎通できてギリギリまで待ってパスを出しました。あれが得点につながってよかったです。
仙台戦でもスペースに飛び出していく動きがあって、自分も意外だなと思っていて、その特徴を把握した上で今日のプレーに出せたと思います。

Q 守備でも相手のクロスやフィードを森選手のところではじき返していました。

前からプレスをかけていくので後ろはマンツーマン気味でした。ボールが入ってきたら自分がはじき返して潰さないとピンチになるので、個人で潰したり跳ね返す事は意識していました。そういった事が90分通してできたと思います。

Q アウェイでの四国ダービーの雰囲気はいかがでしたか?

ホームでやった時はまた違った雰囲気でした。ブーイングを背にしてやるのはなかなかない事なので、ポジティブに楽しんでやれました。愛媛までこれだけ多くのサポーターの皆さんに来てもらってその人達のために、『ダービーは勝利しなければ意味がない』と思っていたので、ゼロで抑えて勝利できたのは良かったですし、自分にとっても自信になると思います。

MF 54
永木 亮太

スタジアムに入ってきた時からサポーターがいい雰囲気を作ってくれていたし、ホームみたいに多くのサポーターが入ってくれていたので、それがすごく力になりました。

Q 四国ダービーを体感していかがでしたか?

目に見えない力が働くんだなと今日実感しました。愛媛も本当に死に物狂いで最後総力を尽くしてきましたし、自分達も同じくそういった気持ちでできました。1つ1つのプレーがどちらに転んでもおかしくない試合でした。

Q 四国ダービーを掲げた瞬間はいかがでしたか?

自分がやると思っていなかったので、初めての経験だったのでいい経験になりました。
やっぱりサポーターは一番支えてくれる存在ですし、ああいったところで還元できるのが選手としては一番嬉しいです。ああいった事はなかなかできる機会ではないですし、1つの財産ですし非常に嬉しかったです。

GK 21
田中 颯

Q クリーンシートでの勝利となりました。試合を振り返っていかがですか?

自分としては初めての四国ダービーだったので、結果を出す事だけを考えて挑みました。
今シーズン中に絶対に決着を付けたいと思っていました。前回の試合はベンチで見ていましたが、サポーターの皆さんも同じ感情を抱いていたと思います。勝つつもりで準備してきたので何とか報われましたが、これから重要な試合が続くので、山形戦にしっかりつなげていきたいです。

Q 後半はピンチも何回かありましたが、どんな声かけをしていましたか?

右サイドの深い位置までボールを運ばれることが多かったですが、前もって相手の選択肢を伝えるようにしていましたし、前半もボールウォッチャーになりがちだったので、なるべく多くのものを見るようにして、展開に遅れないようにしていました。

Q ピンチを耐えたからこそゼロで抑える事ができてよかったですね。

守備だけでなく攻撃も一体となって機能しているからこそだと思います。そういった意味では、ビルドアップも監督から要求されているので、もっといいものを見せていけると思うので、もう一度練習から取り組んでいきたいです。

Q サポーターのみなさんがアウェイまで約2,000人が駆けつけてくれました。

苦しい時間帯に本当に力になりました。サポーターの皆さんに笑顔で帰ってもらう事を選手はみんな意識していたので、試合後ああいった表情を見る事ができて嬉しかったです。

監督
増田 功作

アウェイの山口まで大勢のファン・サポーターの皆さんがフラッグを持って来てくれて、勇気づける応援をしてくれた事が、1人少ない中でも戦えた要因だと思います。

試合内容に関しては、山口さんがピッチに散水をしないという事でピッチが乾いてボールスピードが上がらない中、前半に関してはもう少しサイドへ持っていったり攻撃のスイッチが入るような動かし方をしたかったです。ただ、そこは自分達が相手をしっかりと見ながら前進できていましたし、相手のロングボールの対応もしっかりできていました。

後半に入って、相手がプレッシャーや立ち位置を変えてきましたが、選手達は自分達の守備のオーガナイズを作りながらいい形で追加点を取る事ができました。その後青木選手が退場して1人少ない中で、選手達が本当にハードワークして絶対勝点3を持って帰るんだぞという気持ちで戦ってくれて、大きな勝利だったんじゃないかと思います。

Q 今日は最後まで集中力を切らさずに戦い切りました。

まずは選手1人1人が負けられない一戦必勝のトーナメント戦のように戦うというところで、トレーニングから緊張感を持ってやってくれましたし、選手たちは生活を含めて試合に向けて準備できた事が一番の要因だったんじゃないかと思います。

Q 先週の清水戦が台風で中止になりました。試合間隔が1週間空きましたがコンディションニングなどどんな準備をしてきましたか?

横浜FCに負けた中での清水戦でしたので準備はしっかりしてきました。敗戦後のリバウンドメンタリティや立て直す時間はあったので、トレーニングの中で1つ1つ確認しながらできた事は確かに大きかったと思います。

Q 背後への狙いについては立ち上がりから発揮しているように見えました。

そうですね。特に山口はいい守備からいい攻撃が特徴で、そのいい守備のスイッチを入れさせないように、背後へのアクションをいつもよりも少し早くしてボールサイドへ寄らせていました。そこに関してはブラウンノア選手と一緒に非常によくやってくれたと思います。柿谷選手はどちらかと言えばピックアップするような形で、そこからの背後の取り方を非常に意識していたので、後ろの選手からしてみればボールを出しやすかったんじゃないかと思います。

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