徳島ヴォルティス

REPORT

COMMENT

監督
増田 功作

足下の悪い中、多くのファン・サポーターが来てくれて、力を振り絞ってあれだけ大きな声援を送ってくれたのに勝てなかったことは本当に申し訳ないという気持ちです。
前半の内容については相手の球際の強さもあり、我々のボールがなかなか縦に入らずどうしても外回しをさせられてしまって、相手の嫌がる場所に上手く侵入できなかったと思います。20分過ぎにサイドを使いながらクロスを上げたり、ニアゾーンを何度か取りに行く場面はあったものの、良い形でフィニッシュまで行けたのは1本くらいでした。前半はクロスやフィニッシュでやり切る場面をもっと多くしなければいけなかったと思っています。
後半に関してはセットプレーで失点した後、セカンドボールや球際でなかなか勝てていなかったので、立ち位置を修正し、ボールを足下で動かして相手コートでプレーする時間を増やそうと思いました。選手交代を含め、多少その部分は上手くいったように思います。でも最後の所をこじ開けられなくて、自分自身の力の無さというか、勝たせてあげられず、選手たちに申し訳なかったと思っています。

Q強い風を考慮してどのようなプランを準備していましたか?

いわきさんはセカンドボールの回収能力が非常に高いということと、そこから前に出ていくスピードとやり切る能力もあります。そこで得点できなくてもその攻撃で得たセットプレーで得点する、本当に徹底しています。その中で間延びしたらつないでサイドに起点を作っています。我々の守備に関して言えば、まずはしっかりとプレッシャーをかけて出どころをしっかりと抑えようということ。そしてセカンドボールの回収で二次、三次攻撃ができればと思っていました。そこで取れなかったとしても、自陣でしっかりとブロックを敷いて押し返すプランは持っていました。何度かそれはできましたが、少し後方に重くなった場面があったので、その点は改善が必要です。

Q結果論ですが、CKが4本も続く後半の悪い入り方について、どのような反省点がありますか?

それに関しては、もちろん裏返せれば良いのですが、そこに人がいないといけません。ただ単にフィードしても相手にボールをプレゼントするだけなので、奪った後やビルドアップの時に横パスで揺さぶりながら縦へ入れようとしました。しかしビルドアップから裏返そうとするタイミングが前線の選手となかなか合っていなかったのと、収まらなかったということがあります。そのふたつのポイントがあって、相手は風上だったので勢いを持って前に前にという状況で、クロスやシュートもやり切って、当たって出ればコーナーキックを取れるという、いつものいわきさんが持っているものをより強く出してきました。その点は我々が圧力をかけてあまり前進させないような出どころを消す、セカンドボールを拾うことはやっていかなければいかなかったと思っています。

Qプレーオフ圏とは7ポイント差でより厳しくなりました。試合終了後は選手たちにどのようなことを伝えましたか?

今日の結果に関しては全て自分の責任だと思っています。その上で、シーズンはまだ残り試合があります。ショックのある敗戦後にすぐ次の試合に切り替えてとは言えませんが、プロサッカー選手、プロの指導者として、残りの試合もしっかりと前を向いて1試合1試合自分たちのサッカーができるように、しかも勝点3を取れるように前に向かっていかなければいけない。ファン・サポーターが見て、選手たちがいきいきとプレーし、ヴォルティスのエンブレムを背負い責任を持って戦う姿をお見せしようと、今ロッカールームで話をしてきました。

DF 2
田向 泰輝

前半は風上に立っていたので、相手をひっくり返しながら自分たちが押し込む場面を多く作り、狙えるところでは思い切ってシュートを打とうと思っていました。あとは相手DFラインとGKの間を横切るようなクロスはチームとしての狙いでしたが、なかなかそういうボールは供給できませんでした。
また風上の前半、相手に押し返されて前まで運ばれた時に、逆に押し返すまでの時間がかかり過ぎていたように思います。風上の時はもう少し相手コートでプレーする時間を長くしなければいけなかったと思います。

Q風上の前半に先制するのが理想だと思いますが、今日はどのようなプランでしたか?

もちろんチームとして前半に得点を狙っていました。前半のうちに1点、できれば2点取って折り返したかったというのはあります。0-0で折り返したことに嫌な感覚はありませんでしたが、後半の入りの所でミスが出て与えたセットプレーからの失点でした。チームとしては後半の入りもサイドから流し込んで相手を裏返し、相手コートで横へ揺さぶりながら前進するイメージでした。そうしたかった出鼻を自分たちでくじいてしまった印象です。

Q残り試合とどのように向き合っていきますか?

特別変わることはないです。可能性は完全にゼロではないですし、自分たちができることは目の前の試合と真剣に向き合うことなので、それは変わるものではありません。
また、今日の結果がプレーオフ進出を大きく左右するのは全員がわかっていたと思いますが、順位は一年間積み重ねてきた結果が出るものなので、今日負けたことが全てはなく、自分たちの今の力を含めて足りなかったことがあると認識しています。

MF 88
渡井 理己

Qどのような指示を受けてピッチへ入りましたか?

失点はしましたが徐々に押し込めていたので、最後の部分、つまりゴールまでの部分でつなぎ役というか、最後まで持っていくという役割を求められてピッチへ入りました。

Q残念な結果に終わりましたが試合はまだ続きます。どのように向き合っていきますか?

勝つしかないと思っています。内容を含めて足りない部分は多いですが、勝つための準備をしっかりしたいのと、あとは個人的にも最後の部分で違いを出せると思うので、そこを出しながら結果として勝利やゴールにつながるプレーをしたいです。

DF 4
カイケ

Qラインコントロール、球際、色々なテーマを持って臨んだ試合だと思います。振り返って感想を聞かせてください。

今日に限らず、それらは毎週やっていることです。自分の特徴である球際や競り合いでの強さを出そうとしていました。結果は負けてしまいましたが、試合の内容では悪くなかったと思っています。

Q風の影響で判断に迷う場面が多かったのではないですか?

あまり気にしないようにしていました。慣れるまでに多少時間を要しましたが、慣れれば問題なくプレーできますし、我々にコントロールできないことなので深く考えないようにしました。

Qシーズンを左右するかもしれない悔しい敗戦となりましたが、残り試合でどのようなプレーを見せてくれますか?

プレーオフは難しくなりましたが、可能性がある限り毎試合勝点3を目指して戦います。そのために良い準備をしてピッチに立ちたいと思っています。

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