徳島ヴォルティス

REPORT

COMMENT

監督
増田 功作

アウェイの地まで大勢のファン・サポーターが駆けつけてくれて、選手の後押しをしてくれたので、それが今日の勝利に繋がったと思います。ここへ来られなかった選手たち、クラブスタッフの方たちも開幕戦に向けてしっかり準備をしてくれてこの日を迎えました。その結果がこの勝利に繋がったと思っています。

内容については、前半藤枝さんの前に前にという圧力や奪った後のカウンターが鋭くて、自分たちも前へ行けなくなり後ろが少し重たくなってしまいました。後半選手たちと話をして修正して気持ちの部分も含めて改善できた中で、ヴィクトルが先制点を取ってくれました。彼は初めての日本という地でキャンプからいろいろ苦しみながら試行錯誤しながらやってきたことがあの1点に繋がったんじゃないかと思います。その後に代わりに入ったパワープレーヤーのルーカスが起点となって杉森が2点目を取ることができたのは、今日来た20人の力が大きかったんじゃないかと思います。

Q 3バックでミラーゲームのような形になりましたが、その狙いは?

守備時に関して言えば、もちろん藤枝さんも3枚でやってくる中で可変してくるので、自分たちも守備では狙いを持っていました。攻撃時には相手のプレッシャーを外すためにズレを生じさせようかなと思っていましたが、前半はなかなか上手くいきませんでした。25分過ぎにくらいに1本サイドから侵入できた形がありましたが、ああいう形で両サイドを起点に侵入したかったです。相手の圧力と自分たちのボールの動かし方にスピーディーさがなかったので前半は苦労しました。

Q 2得点ともいい守備から生まれましたが狙い通りでしたか?

高知キャンプから宮崎キャンプの2日目までは、ハイプレス、ミドル、ローと、選手たちがその状況と位置をしっかり判断して使い分けながらそこから攻撃に繋がるトレーニングをしていたので、選手たちがそれを体現してくれたのは自信にもなると思います。ただ、いい形でチャンスもあった中でそれを決め切る力をつけていかないと上位にはいけないので、そのあたりも含めてしっかりトレーニングしていきたいです。

Q 今日無失点だったことについては?

素晴らしいことだった思います。選手たちもそこにこだわりを持っていますし、昨年は44失点と多かったのでGKを含めた最終ラインの選手たちがしっかりと中盤とともに締めてくれたのが大きかったと思います。

Q 5年ぶりの開幕戦勝利となりました。

まずはコーチングスタッフとマネージャー、テクニカル、クラブスタッフが、自分がシーズン当初から指揮を執るのが初めてのところをサポートしていただき、やりやすい環境をつくってくれました。あとはハイプレスという少し難しいところからスタートしましたが、それに対して選手たちが本当に前向きにハードワークをいとわずに日々の練習からしっかりやってくれたことが一番の要因じゃないかと思います。

Q 最後に、今日スーツを選ばれた理由は?

気分ですかね(笑)。指揮を執って最初の開幕戦というのは一生に一度しかないので。服装で引き締まるかどうかは関係ありませんが、クラブとして2020年以降勝っていない中で、自分自身もクラブもこの試合に懸ける思いがあったのでスーツで指揮を執りました。

FW 19
ジョアン ヴィクトル

前半難しい展開が多かった中で修正できたのは大きかったですし、みんなのおかげでゴールを決めることができました。勝利できてよかったです。

Q どういった修正がよかったのでしょうか?

もちろん疲れてきて集中力が落ちる部分もありましたが、ハーフタイムに監督の言葉を受けてモチベーションも上がった中で後半はさらに集中してプレーできたのが一番の修正だったと思います。

Q ゴールシーンについて。

おそらくGK前の芝の凸凹に当たってシュートの軌道が変わったんじゃないかと思います。神様のおかげですね。

MF 11
杉森 考起

Q 試合を振り返って。

勝てたことが一番よかったです。
(ゴールは)ルーカスが当ててくれたようなものなので、本当にルーカスのプレーに感謝しています。

Q 2022年に5得点を決めた後、2シーズンゴールがなくケガもあり苦しいシーズンが続きました。

なかなかゴールを取れず本当にチームに貢献できていなかったので、開幕戦という大事な試合でチャンスをもらえて結果を出せたことはひとまず良かったです。

Q 正直涙は出ましたか?

いや、出ていません(笑)。

Q ここからもっと良くなるためにあえて課題を挙げるとすれば?

決定機を決め切るところや個の質になってくると思います。チームとしてのやり方は毎試合分析して提示してくれているので、あとは最後の質、しっかり決め切ることがこれから必要になってくると思います。

DF 3
山田 奈央

Q 試合を振り返って。

勝ちはしましたがまだまだ課題も見えました。それでも開幕戦という難しい環境の中で点も取れて無失点で終えられたことはチームとしては良い傾向なのかなと思います。

Q 移籍して開幕スタメンを掴めたことについては?

移籍当初はサッカーも違う中で、苦戦した部分や監督に指摘されることも多く、自分自身悩むことやもがきながら過ごす毎日でした。まだチームスタイルに完全に溶け込めているわけではないですが、その中でも試合で自分の良さを出して勝利できたのは、自分が目指しているチームを勝たせるCBに近づけているんじゃないかと思います。

Q ビルドアップの評価について

今日はどちらかというと繋ぐというよりはグラウンド状況を配慮して相手の背後に落としていく部分と、相手のウィークポイントを狙うという意味がありました。グラウンド状況もあってビルドアップで繋ぐことはあまりできませんでしたが、相手の背後に落とすボールに対しての対応では自分の良さは出せたんじゃないかと思います。

Q 前半危ないシーンでのシュートブロックもありましたね。

ゴール前の守備に関しては、相手を外に追いやったり良い状態で打たせない練習をしていました。結果的には打たれてしまいましたが、相手の体勢を崩したり足をしっかり出したりしてボールにアタックできていたんじゃないかと思います。

Q 中央でプレーしていましたが、ラインコントロールについてはいかがでしたか?

自分が統率するというよりも3人でコミュニケーションをとってやっていました。前半は相手GKのキックを恐れすぎてラインを下げ過ぎてしまい、セカンドボールを拾われてリズムが掴めませんでしたが、後半は勇気をもってラインを上げることでしっかり跳ね返して、セカンドボールを拾えて押し込む時間も増えました。3人で常に声を絶やすことのないように90分間声掛けをしていたので、攻めている時のリスク管理もボランチ含めてよかったんじゃないかと思います。

Q 400人以上のサポーターが駆けつけてくれました。

前半は特に自分たちが押し込まれる場面で背中から声援を感じました。踏みとどまれるという意味でサポーターの皆さんの声援が心強かったです。

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