徳島ヴォルティス

REPORT

COMMENT

監督
増田 功作

まずはアウェイの地までファン・サポーターの皆さんが駆けつけてくれて、選手たちを後押ししてくれたおかげで力強く戦えたと思います。

前半は自分たちが意図的にボールを運んでゴール前まで行けたのは前半20分過ぎくらいで、それまではお互いに50%50%のボールが多くて安全に試合を進めていました。その中でリスクを背負って攻撃に行く部分と切り替えて守備をするという部分では、前半に関しては堅い試合になり過ぎてしまいました。自分たちももっと前に前に行きたかったのですが、それができなかったことは反省点です。

後半は少し修正をして、自分たちのリズムでもっと意図的にゴール前まで行こうとしましたが、山形さんもビルドアップの立ち位置や攻撃の狙いでこちらの左サイドを修正してきたことで、逆に自分たちがカウンターを食らったりいい侵入をされて起点を作らせたりして、相手に狙い通りの攻撃を許してしまいました。ただそこで慌てることなく選手たちは対応してくれました。
後半の途中から中盤の選手や前の枚数やかみ合わせも考えながら、自分たちも相手の攻撃を少しロックする構えにして入らせないような形にして、後半15分過ぎからはほぼ押し込めていた状態になりました。
ただそういった時に、今週のトレーニングで勇気を持ってクロスを入れること、足を振るということを取り組んできた中で、横にパスをするという選択肢を出してしまっているのは、僕自身トレーニングで選手たちに落とし込めていないという状況もあると思います。

これから連戦になりますが、しっかり複数得点を取れるようにというところ、もちろん守備面ではいい部分がありますが、得点が取れないと勝てません。そういった部分をより出せるようなトレーニングをしていきたいです。

Q 今日の試合はどんなプランや狙いを持って臨みましたか?

山形さんとは(フォーメーションで)ギャップができる嚙み合わせなので、攻撃に関してはWBの高木とエウシーニョのところでサイドを変えながらうまく時間とスペースを作ってニアゾーンや背後を使うトレーニングを今週してきました。そこからいい形で残り1/3の攻略をしたいと思っていました。

Q 前半途中からはどの辺りが上手く修正できたのでしょうか?

ステーションになっているパスを1つ飛ばすように選手には伝えて、そこから横に揺さぶるだけじゃなくてボランチが開いたところで積極的に(中へ)入れようとしました。そこを相手が閉じて来たらまた外を使うなど、その使い分けは前半途中から良くなったと思っています。

Q 今節は先発を3人入れ替えました。それぞれのパフォーマンスについての評価を教えてください。

(ルーカスは)収める力があるので、彼が収めることによって相手の最終ラインを越すような動きをしたい狙いがありました。前半の10分くらいまでは彼も気持ちが前に出過ぎてボールがなかなか収まらなかったですが、途中から慣れてきてボールを収めて侵入できるようになりました。ただ、サイドに流れるのではなくもう少し真ん中にいてほしかったというのが正直なところです。

シゲ(重廣)に関しては、山形さんのカウンターが鋭くチームとして意識されているので、中盤のところでのトランジションのところが重要になると思っていました。シゲがあそこで下がらずプレスに行ってくれましたし、出された後のプレスバックも非常に良かったと思います。

カイケに関しては、1~2本は背後を取られるシーンもありましたが、彼が持っている身体能力とビルドアップのところで2~3つ特徴が見えて非常に良かったと思います。ただ右利きなので、オープンで持てる時のプレーについてはトレーニング中で、そこがもっとよくなれば右でも左でも良くなるんじゃないかと思います。

Q 今日の試合結果について。

勝点3を取りに来たので全然満足していません。ここまで勝点3を目指してトレーニングしてきている中で、得点が取れなかったことは責任を感じています。

DF 4
カイケ

Q 試合を振り返って。

相手の10番(氣田選手)は1対1にすごく強みがあるので、その強みを消すことを意識してプレーしました。

Q 後半は特徴の違うイサガゼイン選手とのマッチアップでした。

スペースを与えないことで考える時間を与えないようにしました。スペースを与えてしまうと相手の方がフレッシュな分利用されて背後を取られてしまうので、そこを意識しながらプレーしていました。

Q 良かったところと修正したいところは?

良かったのは無失点だったところで、守備はしっかりと機能した印象です。逆にもっと意識しないといけないのはチャンスメイクのところです。もっと足を振ったりボールを前に運んでいく作業をして、ゴールという結果に変える作業をもう少ししていかなくていけないと思っています。

FW 99
ルーカス バルセロス

Q 初スタメンとなりました。

後半から入るとすぐに息が上がることが多いですが、先発だと試合のリズムや展開に慣れてプレーできるのでやりやすい部分があります。残念ながら引き分けてしまいましたが、山形も強いチームという印象だったので、勝点1を持ち帰ることができて良かったです。

Q 味方との連携についてはいかがでしたか?

初めてのスタメンだったので、これからもっと連携を取れるようにしていきたいです。

Q 次の試合に向けて。

トレーニングですね。トレーニングを重ねることによって結果に結びつくと思います。次のリーグ戦はホームですし我々も強いです。勝点3を取れるように頑張ります。

MF 55
重廣 卓也

Q 試合を振り返って。

勝たなければいけない試合でした。もちろん連敗してはダメですが、前節負けた中で上を目指すのであれば引き分けよりも勝ちにこだわってプレーしないといけません。本当に悔しい試合でした。

Q 個人としては中盤で攻守ともに持ち味を発揮されていたと思いますが、チームとしてはチャンスが少なく感じました。

相手DFの前でしかプレーできなかったのが、崩しきれなかった1つの要因です。相手を後ろ向きにさせるニアゾーンへのパスであったり、クロスの質だったり、相手DFが僕らに対して前向きでプレーできるディフェンスをさせてしまいました。相手が後ろ向きになって僕らが前向きにプレーできる状況にしたかったです。

Q 長崎戦と同様に山形も徳島対策をしてきたように感じましたか?

長崎戦の反省も踏まえて、今日ルーカスが最初に出たということは、彼の持ち味は背後へのランニングだと思うので、エウソン(エウシーニョ)や(高木)友也に入った時にシンプルにルーカスを使ってスペースに流すパスをもう少し増やしてもよかったのかなと。そういった話をハーフタイムにもしましたし、そこの柔軟性を個人としてもチームとしても統一させないといけなかったと思います。長崎戦の反省も踏まえてそういったところをトライしなくてはいけなかった中でハーフタイムで修正しましたが、それでも遅かったかなと思います。

あとはシンプルに押し込んだ時のイメージも必要で、相手と味方とスペースを全員がうまく合わせられないと相手の目線が変わらないし、得点という怖いプレーはなかなかできないと思います。例えばゴール前でパス&ゴーを誰が何回できたのか、そういったプレーは相手にとってはすごく嫌なので、この選手がいるからこうしようというコミュニケーションやイメージは練習から積んでいかないといけないなと個人的には思いました。

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