徳島ヴォルティス

REPORT

COMMENT

監督
増田 功作

日曜日のナイトゲームに6000人以上のファン・サポーターが駆けつけてくれて、声援で選手の後押しをしてくれました。結果は3-3で勝点3を逃したなと。今季3得点も3失点も初めてで、ビハインドから2度追いついた試合も多分今まで無かったんじゃないかと思います。ファン・サポーターの皆さんの後押しが選手たちの力になったと思うので、次の大分戦ではしっかり勝ちたいと思っています。

試合内容は、序盤から相手の出足が速く自分たちがボールロストも含めて、圧倒されてはいませんが、出足のところで負けてセットプレーから押し込まれる場面がありました。抑えきれれば良かったのですがそこで失点してしまいました。ただ時間が経つにつれてサイドから侵入できて良い形から(高木)友也が決めたゴールがチームに勇気をもたらしてくれたと思います。そのような前半は正直、千葉さんのゲームだったと思います。天皇杯で120分戦ったチームの中で、フレッシュな選手に変更して前から圧力をかけられて自分たちは後手に回りました。

しかしハーフタイムに修正を入れました。後半は攻撃のビルドアップで立ち位置をしっかり整理して、守備でのオーガナイズを含めて自分たちのやるべき事を選手たちが体現してくれました。
失点についてはミスが2本ありました。(山田)奈央が絡んでしまいましたが、今までチームが彼にどれだけ助けられてきたのかというのもありますし、彼はもっともっと上に行く選手だと思います。こういう苦しい状況を彼が乗り越えて、もう一回り大きな選手になって欲しいです。そしてチームとしても今日追いついた事を力に変えて、次の試合からリーグ後半戦が始まりますが、成長し続けていきたいと思います。

Q 前半、千葉が流れを掴む中で一番問題だった部分は?

左サイドの前選手の立ち位置と高さ、それによってボランチの1枚が降りるのか高い位置を取るのか、あとは左ワイドの選手が中に入るのかというローテーションのところでこちらのプレスが上手くはまらず後手になってしまいました。ただそれ以前に千葉のプレス、出足と切り替えで見せるスピーディなプレーを受けてしまったと思います。

Q 杉本選手が左ワイドに張るシーンが多かったようですが?

相手のボランチがおそらく(杉本)太郎へ付きに来るだろうと予想していました。ボランチを外に釣り出せれば真ん中が空きますし、サイドハーフが付いてくれば青木や山越、山田がフリーでボールを受けられるので、そこからの展開を用意していました。太郎に関しては外にいる時と、内側にいる時は(高木)友也との関係性、距離感と高さを変えるように準備してきました。

Q 今日の試合でリーグ前半戦が終了しました。総括するといかがですか?

守備に関しては、全体的にオーガナイズも含めて良くなってきていますが、全チームと対戦してみて、どのチームとやっても気が抜けないですし、自分たちが主導権を握る試合を増やしていかないと今後分析が進む中で勝点3を積み重ねられないと思っています。

まず攻守での骨組みのところはもっとやらないといけないなと思います。後半戦に向けてもこれまで通りトレーニングが全てだと思っているので、選手たちと共に成長できるよう頑張っていきたいと思います。

Q 堅い試合が予想される中での真逆のような濃い内容の試合でした。改めて試合の感想を教えてください。

やっぱりミスからの失点だったので、そこは改善できる部分だと思います。クオリティの高いチームだと逃してくれません。逆に自分たちにもビッグチャンスがあったと思うので、勝ち切るような質、あとはミスしないようなチームとしての質を突き詰めてやっていきたいと思います。

FW 16
渡 大生

Q 上手いコントロールを見せたゴールシーンについて。

思った通りにできました。

Q 試合全体を振り返って。

唯一良かったのは同点に追いつけたことだけで、それ以外は個人的に後半にあったシュートシーンやチームを勝たせられるような得点を取れなかったことに責任を感じています。チームとしても個人としても、3点取れたこと以外は良いところが無かったと思います。

Q 20分過ぎに増田監督が選手を呼んで指示していましたが?

守備がなかなか上手くいかなかった時に、ピッチ中の選手同士でもやっていました。1対1に追いついた時に修正はできたのですが、それよりも今日はチーム全員が勝点2を落としたという感情であってほしいと思っています。J1に行くのであれば数的優位でアドバンテージがある中、勝点2を落としたという意識でいないと危ないと思っています。

Q 今日でリーグ前半戦が終わります。ここまでを振り返ってコメントをお願いします。

いつもスロースターターと言われている徳島ですが、今年に関してはある程度勝点も積み重ねて、負けることに対しての“アレルギー”も出てきた中で、J1へ上がるチームはこういう試合を勝ち切る。負けを引き分けにして、引き分けを勝ちにできるチームが個人的には上に行くチームだと思います。こういう試合に対して満足があるようでは危ないと思っています。

Q リーグ後半戦に向けての抱負を聞かせてください。

個人的には一戦必勝にフォーカスしているので、先のことはわかりません。キャプテンマークを巻かせてもらっているので、チームの事を考えながらも、個人としてもっとやらなければいけないなと思っています。チームとして今日のような試合で満足感があるようではダメだと思います。

DF 4
カイケ

Q 途中投入の今日、どのような役割を与えられましたか。

守備でのミスが多かったので、そこを安定させる事でした。

Q セットプレーから素晴らしい同点ゴールでした。

高木選手とは蹴る前に話をしました。友也は『カイケに合わせる』と言ってくれて、『ファーにいるからファーに蹴ってほしい』と話しました。繰り返し練習してきた成果です。自主練でもヘディングの練習をしていましたし、結果につながって良かったです。

Q リーグ戦では初ゴールでした。

個人的にはすごく大きな意味があります。ゴールでチームに貢献できた事は良かったです。今日は引き分けてしまいましたが、これからもっと決めて勝利に貢献したいです。

Q 後半戦に向けての抱負を聞かせてください。

リーグ前半戦、チームとしては良い結果でしたが、もっとやれると感じているところがあります。ただ過去は変えられません。チームとして雰囲気もいいですし、成長も感じています。それらを後半戦につなげていきたいです。

DF 15
山越 康平

Q 背後を狙ったアシストは、狙った通りでしたか。

トラップした時に(渡)大生の動きが見えて送り込みました。上手く収めて得点してくれた大生に感謝しています。

Q 前半、相手のファーストラインを超えるのに苦労している印象でした。

相手の4枚が中を締めていて、ウイングにはSBが出てくるという相手の構図がありました。なかなか相手をひっくり返せなくて、相手の背後へボールを送れずに押し込まれていたので、1度(蹴って)ひっくり返してもいいのかなと思っていました。

Q 試合終盤は数的優位になりました。勝点3を落としたのか、それとも勝点0を1にできたのでしょうか?

勝てた試合だと思います。ただ、リーグ戦の中にはこういう試合もあるわけで、今までは失点も少なかったのですが、ずっとそのようにやれるチームはないので、こういう際どい試合で負けなかったことは大きかったとも言えます。

Q 試合全体を振り返ってどのような感想がありますか。

最初は相手のやりたいようにやられてしまい、逆転できたところまでは良かったのですが、そこから自分たちのミスで失点したことが痛かったです。後半も先にとられてしまいましたが、上手く追いつくことができました。チームとしての最低限、負けなくてよかったと思います。

Q 順位や勝点を含めリーグ前半戦を振り返ってください。

勝てたと思える試合が2~3試合あったので、そこは自分たちの力のなさというか勝ち切れるように練習からしっかりやっていきたいです。これからの二巡目は相手も分析して自分たちの良さを消してくると思うので、それでも打開できる個のクオリティをチームとして高めていきたいです。

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