徳島ヴォルティス

REPORT

COMMENT

監督
増田 功作

まずこの遠い千葉まで1,000人を超えるファン・サポーターの方に来ていただき、選手たちを後押ししていただいたことに感謝しています。にもかかわらず、勝点を持ち帰れなかったのは非常に残念で、自分の責任が大きいと感じています。

選手たちは最後の最後までゴールに迫る気持ちを持って、やるべきことを徹底してやってくれました。彼らに対しては、下を向かずに次に向けてやっていこう、まだ俺たちは死んでいないと声をかけました。もう一度気持ちを奮い立たせて、やってきたことをさらに積み上げて、残り12試合の中で1試合1試合勝点を積み重ねて、頂点を目指してやっていこうと伝えました。また次のトレーニングから選手たちとともにしっかりやっていきたいと思います。

内容については、前半、相手はハイプレスの時とミドルに守備を構える時がありました。その中で、自分たちがそのスタイルをしっかりと見極めてサイドから侵入できていていたシーンもありました。チャンスを作れた場面もあり、何本かカウンターもできていましたが、ボールを奪ってからのミスもあり、得点を奪えませんでした。ハーフタイムには後半もこれを続けようと伝えました。

後半は、相手のSBを引っ張り出したかったので、WBの立ち位置を下がり目にしました。そこに出てくるのであればそのスペースを使う、ボランチを落とし目にして斜めのラインが空くのであればそこの中央を使おうと狙いを持ってやっていました。その狙いを選手たちが体現して、怖がらずにいい形で攻撃できていましたが、千葉さんのクロスからの攻撃でやられてしまいました。まだまだ自分たちのリスク管理や、中央の守備に関してはもっとやっていくべき部分があると思っています。ただ今日に関しては1点を取られましたが、2点取れるチャンスもあったと思います。その点をもっと突き詰めてやっていきたいと思います。

Q 柳澤選手を左CBスタメンに起用した狙いは?

千葉さんは左サイドの日高選手が出てくるので、西野とエウシーニョと山越がしっかりと対応して、ボールを奪ったら逆サイドの渡とルーカスを使おうと考えていました。柳澤に関しては、イサカ選手がサイドに張っていることが多いので、トレー二ングから対人での対応が良かった柳澤を起用しました。加えて、高い位置を取って引っ張りたいという意図もあったので、柳澤と西野を起用しました。

Q 後半の失点シーンは何がよくなかったでしょうか?

スローインからだったと思いますが、ボールの失い方や中の準備の仕方がうまくいかず、間ができてしまったことでクロスを入れさせてしまいました。ただ、GKとCBの間に流し込んでくる千葉さんの技術も非常にクオリティが高いなと思いました。あそこで失ってしまうと逃してくれないなと。逆にうちにもチャンスがあり、得点に繋げられる場面もあったと思うので、どちらかといえば失点の場面よりも、そこを決め切ることが大事かなと思います。

Q 決め切れないという部分では、昨年までチームメイトのホセアウレリオスアレス選手の好セーブで防がれました。

昨シーズンは僕も彼と一緒にやっていますし彼の素晴らしい部分も知っています。田中颯も彼の背中を見て成長してきました。ただ、(6月の)ホームゲームでは3点取れていたので、取れないものではなかったと思います。

Q 千葉に対しての選手起用について。

先ほども話しましたが、柳澤はスピードがあり対人能力にも長けています。3バックを敷いた時、左CBはたぶんイサカ選手とマッチアップすることが多くなるだろうと想定できたので、そこで中に行かせず対応できることを求めて起用しました。また外国籍ですがデービッドではなくカイケという選択肢もありましたが、柳澤にアクシデントがあったとしてもそこに青木を入れることで対応できると考え、前への推進力をより高めるために今回はデービットという選択をしました。

GK 1
田中 颯

Q 試合を振り返って。

先制されると難しい試合になってしまう事はわかっていたので、先に失点したくなかったのですが、先に失点をしてしまったことで難しい展開になりました。

Q 失点シーンは田中選手が弾いたボールが山越選手に当たる形での少し不運なオウンゴールでした。

失点シーン以外にもBOX内に侵入される事は今までの試合よりも多かったので、チームとして見つめ直さなくてはいけない部分だと思います。自分の力で防ぐ部分も含めて両方をチャレンジしていきたいです。

Q 最後はゴール前へ上がっていっての惜しいシーンもありました。

セットプレーからの得点が少ないのは僕らの課題ですので、チームとしてやっていく必要があると思います。

Q 対戦相手のホセについて。

素晴らしいGKですし、彼のリズムでプレーさせてしまったかなと思います。

Q 今日の敗因は?

全ての事について原因がはっきりしていればいいのですが、そんなに簡単な話ではないと思います。相手は決め切って僕らは決め切れなかったことがすべてだと思います。いくつか事象についての可能性を上げる事、そして下げる事、それらについて課題があると思っているので、次の山形戦でそれらに対応していきたいと思います。

Q 次の試合に向けて。

明日もJ2の試合があって、1試合でそれぞれのクラブの未来が大きく変わる局面に入ってきています。本当に責任を持ってプレーしていきたいですし、最後に勝者になれるようにやり続けたいと思います。

Q 前回3失点した千葉に対して、今回はそれを踏まえての千葉対策だったんでしょうか?

監督からそういう提示はありましたし、もちろん千葉は技術力もあってチーム力のあるチームだと捉えています。ただ、最後のところでしのぐのが僕らの強みなので、その部分では表現できたと思います。

Q GKとして最終ラインの顔ぶれが変わった中で気を付けた点は?

一番気を付けていたのはセットプレーでした。人が変わった試合でのセットプレーは鳥栖戦でもやられていますし、今日の試合でもいろいろと警戒するポイントはありました。そんな中でセットプレーで失点しなかった部分は次につながると思います。

Q 負けましたが、試合後のサポーターの反応や増田監督からも『もう一度頂点を目指して』という話があり奮い立ったのではないでしょうか?

今年は一体となって目標にぶれずに進んでいる感覚はあります。1試合1試合大事にしたいですし、最後には僕らが掴めるようにやり続けたいと思います。

DF 22
柳澤 亘

Q 今日の役割は?

基本的なことに変わりはないですが、イサカ選手が外に張っているのでそこを抑える事と、ボランチを下げさせ、ローテーションしつつプレスを回避して高い位置を取ることが狙いとしてありました。

Q 実際にプレーした出来はいかがですか?

中を締めて外にサイドチャンジさせ、そこで1対1の勝負をしかけようという狙いがありました。慣れるまで2度くらいやられましたが、そこからは対応できていたのでそれほど怖く無かったと思います。真ん中を使わせずにサイドに散らせて自分が1対1に勝つという狙いでした。その面ではそれほどやられていなかったと思います。

Q 攻撃では高い位置をとりたかったということでしたがいかがでしたか?

プレス回避という意味では何度かできていましたし相手が困っている印象もありました。ただ、得点につながるようなところまで行けなかったので、課題もあると思います。

Q 次の試合に向けて。

本当に総力戦になると思いますし、(出場停止などもあり)今まで出ていなかった選手も出てくると思います。そこでチーム力が試されると思います。連敗は避けないといけないので、次の練習からもしっかりやっていきたいと思います。

Q ホセ選手のプレーについてはいかがでしたか?

シュートストップに関してはさすがだなと思いました。

Q 前半の飲水タイム明けから永木選手の立ち位置が変わってもう少しサイドを押し出す狙いがあったと思いますが。

立ち上がりは縦に相手を押し込む形で、慣れてきたらボランチを下げる意図がありました。意図通りでした。

Q 3CBでのプレーについてはいかがでしたか?

自分としても3CBの左は初めてのポジションでした。課題はありましたが、やっていて自分としては楽しかったですし、もっといいプレーをしていきたいと思いました。

FW 9
トニー アンデルソン

Q 試合を振り返って。

こちらにもチャンスがありましたし相手にもチャンスがありましたが、一瞬の隙を突いて相手がチャンスをものにした試合でした。

Q 相手GKのホセについて。

もちろん相手のGKも上手いですけど、自分自身もチャンスにもう少しコースを狙えていれば入っていたと思います。

Q 次の試合に向けて。

次の試合はホームです。今日の試合は終わりましたので、顔を上げて次の試合のために準備していきます。今までやってきたことを続けつつ、修正すべきところは修正していきたいと思います。

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