徳島ヴォルティス

REPORT

COMMENT

監督
増田 功作

まずこの遠い富山の地まで500人近いサポーターの皆さんが来てくださり、選手の後押しをしてくれた事に感謝しています。そして、多くの方に集まっていただき、良い雰囲気を作ってくださった富山さんにも感謝したいと思います。

試合の内容についてですが、ここ2試合連敗している中、対戦相手は基本的にハイプレスできていました。自分たちは、今週ビルドアップのところで相手にズレを生じさせる準備をしてきましたが、選手たちがそれを体現してくれました。また相手がプレスではめに来た時にはしっかり相手を見ながらスペースを見つけて前進できた事が、今日良かった点だと思います。それから守備に関しても、今週は攻守で矢印を前に向けていこうと共有していました。その中で、選手1人1人が当事者意識を持って絶対に連敗を止めて勝点3を取るという気概を持って練習に励んでくれたことが、今日の試合に出たと思います。

Q 序盤、富山がやや構えてきているように見えました。その中でトニ-選手とルーカス選手が起点となっていました。

多分構えてはいなかったと思います。おそらく富山さんはマークを決めてプレッシャーに来ていたと思いますが、そこの立ち位置がずれて、前線の選手が行くのか行かないのか迷っているようでした。あえて構えてきているようには見えませんでした。

Q トニーアンデルソン選手の先発起用について。

彼には常に期待しています。日本の暑さもあってコンディションがなかなか上がってこない状況もありましたが、この1カ月は食事制限などコンディショニング調整の面でチームのために自分が力になりたいという思いをもって取り組んでくれました。私生活も含めて自分のパフォーマンスを上げるために努力してくれた結果が、今日の2得点につながったと思います。

Q チャンスを決め切る事がいかに大切かを実感した試合でした。

トニーに関しては、中央で相手が前に来るのであればボランチの背中を取りつつ、児玉とルーカスとの関係性を持ちながらプレーするという役割を持たせていました。また、彼には収める力があるので、収めた後に相手を外して前にスルーパスを含めてクオリティの高いボールを出すことも期待していました。(収める力は)期待しているというか元々彼が持っているものですが、そこに周囲で関わる選手たちがいいタイミングで迷いなく背後を取れるかがポイントでした。

今日はその部分がとても良く出たと思いますし、試合を見てもらえばわかりますが、ボックス内でのクオリティやプレーのキレもありましたし守備も献身的にやってくれていました。今までの練習も含めて彼に敬意を表したいです。一生懸命頑張った選手のところにそういったもの(ゴール)が来るんじゃないかと思いました。

Q 後半の失点シーンについてはいかがですか。

まだ映像を見てないので詳しくはわかりませんが、あの時間帯、守備の制限がかかりにくくなり、ボランチの脇を使われていました。通常であればWBのエウシーニョもしくは高木が出ていかなくてはいけないところで制限がかからず、前線と最終ラインが間延びしてサイドから崩された形でした。直後にカウンターから3点目が取れたのは良かったですが、同点に追いつかれてもおかしくない時間帯だったと思います。

先ほどロッカールームに入って選手たちがどんな表情でいるのか見てみましたが、勝利したもののまだまだ自分たちには足りないものがある、反省をしているというような表情でした。それを見たことで、まだまだ上にいけるし、彼らがもっと成長したいんだなと思うことができました。今日の失点も次の成長のための糧になるんじゃないかと思います。

Q シーズン途中加入の井上聖也選手のフィット具合について。

フィットしてきているので信頼して先発で使っています。ただ彼はケガもあったのでコンディション面も含めて考える必要があります。ですが、それ以上に彼は本当にこのチームのために覚悟を持ってきてくれて、練習からそういった姿勢を見せてくれています。今日も1点目の起点になりましたし、そういった部分で力になってくれていると思います。

FW 9
トニー アンデルソン

Q 2得点ともナイスゴールでした。ゴールを振り返ってください。

1点目に関しては練習通りです。今週準備してきたものをピッチで見せることができました。ロングボールからの動き出しで、(高木)友也からいいパスをもらって決めるだけでした。
2点目に関してはルーカスと息が合っているからこそのゴールでした。関係性もいいのでルーカスからのパスを打ち込むだけでした。前節はルーカスにアシストしたので、今回は恩返しで、逆にアシストしてくれました。

Q ゴールパフォーマンスについても教えてもらえますか?

3人いる子供たちに捧げました。一番上の子からずっと前から『ゴールパフォーマンスをしてほしい』と言われていて、1点目は一番上の女の子に捧げて2点目は真ん中の子に捧げながら、一番下の子に『次決めるからもう少し待っていてね』というパフォーマンスでした。3点目は今日は残念ながら決められませんでしたが、次に出た試合でゴールを決めたいです。

Q 次節は累積警告で出場できませんが、終盤戦に向けて意気込みをお願いします。

集中を切らさずに、終盤戦なのでやるべきことをやって、昇格しましょう!

Q 札幌戦後、トニー選手が他の選手たちと長く話していたとお聞きしました。今日の試合につながることはありましたか?

今日の勝利のきっかけになっていたのだったらうれしいです。選手一人ひとりも自覚していると思いますが、今日は負けられない試合でしたし、このままじゃダメだということもみんなが分かっていたと思います。僕の言葉が響いたのならうれしいです。

Q 加入してから初先発でしたが、途中出場との違いはありましたか?

途中から出てもやるべき事は変わりませんが、やはり先発で出られることはうれしいことです。0対0の状態で疲れもゼロの状態で始められますし、試合への準備の仕方も変わってきます。先発で試合に出られることは非常にうれしかったです。

Q 特に2点目は素晴らしいゴールでした。どの時点であのイメージが浮かんでいたのでしょうか?

ゴールの全てを最初からイメージしていたわけではありませんが、最初のクロスが上がってきたタイミングで背後を取ろうというイメージはありました。ただボールをコントロールした後は何もイメージはなかったですが、自信を持ちながら瞬間で反応して動いているだけです。

DF 5
青木 駿人

チームとしても個人としてもここ2試合はうまくいっていなかったので、今週の練習では一から自分の気持ちをリセットして取り組みました。勝てたことは良かったですが、後半の途中から押し込まれる時間帯が続いて、そこでチームの立ち振る舞いとしては、1点取られて追いつかれてもおかしくない試合展開でした。ブロックを敷いて守るのか跳ね返していくのかチームとしての意思統一もそうですし、(相手に押し込まれた)あの15~20分間というのは残り7試合でも同じ姿勢を続けていると確実にやられるので、そこは反省点です。

Q 前半から優位に試合を進めていたように見えましたが、ビルドアップの部分はいかがでしたか?

練習してきた形も何度か出ましたし、今日はトニーとルーカスが前にいたので、よりシンプルに預けて2人の能力ならやってくれると思っていました。得点シーンも背後に落としてそこで拾ってという形で、トニーとルーカスを生かした攻撃が前半はできていて押し込むことができました。

Q 試合は勝ちましたが、悔しそうな表情をしていた印象です。

チームとしても危ない時間帯がありましたし、個人的には失点シーンの最初の原因は自分がボールを拾ってから即ボールを奪われたカウンターからでした。相手のロングボールを拾った後に奪われるシーンが個人的に2~3回あって、そこからピンチになっていました。チームとしても個人としてもここまで勝ってきた中で素直に喜べない試合でした。

Q 今治戦に向けて

連敗の後勝てたことは大きいです。残り7試合1つも落とせない試合が続きます。次の試合は順位の近い今治とホームでできるので、もう一回いい準備をして勝ちにいきたいです。

DF 33
井上 聖也

Q 試合を振り返って。

前半、自分のミスでチームの流れを悪くしてしまったことがあり責任を感じています。試合に出たくても出れていない選手がいる中でああいったプレーをしてはいけないですし、もっと責任感を持ったプレーをし続けないといけないと思いました。ただ勝って反省することができるのは1つプラスかなと思います。

Q 前半はビルドアップで守備陣が中心となってボールを回していました。

上手く回せている感覚はありましたが、相手もハイラインでしたし自分もフリーの時が多かったです。もっと狙いをもって相手が下がるまで背後に落として、相手が下がったら表のパスコースも使いながら攻められたらよかったと思います。
(先制点の起点となるボールは)相手がハイラインで高木選手がずっといい動きをしているのがわかっていたので、やっと僕がそこに合わせることができました。

Q 試合は勝ちましたが、悔しそうな表情をしていた印象です。

これから上がっていくうえで、今日の試合はいい内容ではないとみんな分かっていると思いますし、そこをみんな同じように思っていることは1つプラスだと思います。誰も満足していませんしそういうチームでなくてはいけないと思います。いい内容でいい結果が伴うのがベストですし、難しいかもしれませんが、そこを目指してもう一回やっていきたいです。

Q 失点が少し続いている要因は?

ピンチは何度がありますが、際のところで守れていません。中心となるのはGKとディフェンスの選手ですが、そこに行くまでにボールに行くところと行かないところをはっきりしないと相手にいい状態でボールを持たれてしまいます。そこは1つ改善していかないと思いますし、それが無失点につながると思います。

Q 今治戦に向けて。

ここから負けられない試合が続きます。目の前の試合に向けていい準備をしていくので応援よろしくお願いします。

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